【遊戯王】帝デッキ考察。大会優勝デッキレシピ構築・回し方・新マスタールール対応

2019年1月2日

帝デッキとは

帝デッキとは「帝」という名称のついた上級モンスターと・「帝王」という名称のついた魔法・罠カードを使ったデッキです。

アドバンス召喚を駆使しして戦うという異色のデッキ構築であり、現環境における主流の「特殊召喚」や「エクストラ大量展開」はほとんど使用しない。なので「特殊召喚」メタカードの影響を受けず、自由に行動ができることが多い。

ただし特殊召喚を使わずリリースを要求する上級モンスターが多く採用されているため、手札事故も少なくはなく、また多面展開できる環境下においては重量感に欠ける。

今回、「2017年3月25日」に施行される「新マスタールール4」における新環境では、EXゾーン新設により「EXモンスターは互いに1体のみ」に制限されるため、エクストラ依存がほとんどない帝デッキは相対的に強化される運びになった。

デッキパーツ集めも、一部を除き、帝が強化されたきっかけになったストラクチャーデッキR『真帝王降臨』を購入することでほとんどのデッキパーツを揃えることができるのも嬉しいポイントだ。

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帝デッキ回し方

《天帝アイテール》と《冥帝エレボス》

《天帝アイテール》

効果モンスター

星8/光属性/天使族/攻2800/守1000

このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。

(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、デッキから攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。

(2):このカードが手札にある場合、相手メインフェイズに自分の墓地の「帝王」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。このカードをアドバンス召喚する。

《冥帝エレボス》

効果モンスター

星8/闇属性/アンデット族/攻2800/守1000

このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。

(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。手札・デッキから「帝王」魔法・罠カード2種類を墓地へ送り、相手の手札・フィールド・墓地の中からカード1枚を選んでデッキに戻す。

(2):このカードが墓地にある場合、1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに手札から「帝王」魔法・罠カード1枚を捨て、自分の墓地の攻撃力2400以上で守備力1000のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

まず、この帝デッキは《天帝アイテール》《冥帝エレボス》この2体のどちらかをアドバンス召喚できればかなり有利に動ける。

《天帝アイテール》《冥帝エレボス》はともに、「アドバンス召喚」成功時にデッキより「帝王」魔法罠カードを2枚墓地に送り、固有効果を発揮する。墓地に帝王魔法罠カードが肥えることで展開が加速する側面があるデッキになるので、まずはこいつらを展開することを目標に初手は動くことが重要。

《アイテール》《エレボス》はレベル8なので2体リリースが必要になるので、召喚ルートとしては、下記ルートなどでリリース要員を確保する。

  • 通常召喚《天帝従騎イデア》→《冥帝従騎エイドス》からの2体リリース確保、
  • フィールド魔法《真帝王領域》→《冥帝従騎エイドス》からのアドバンス召喚、
  • 後攻の場合《冥帝従騎エイドス》や《真帝王領域》→《帝王の烈旋》からアドバンス召喚

リリース1体のみでOKな《光帝クライス》や《虚無魔人》などのレベル6モンスターがあれば、リリース素材が揃わない場合でも困らない。

墓地に落とす帝王魔法罠カードとしては、《真源の帝王》や《汎神の帝王》など墓地起動効果を持つカードを使ったりする。又、《天帝アイテール》②効果の発動条件に任意の墓地の帝王魔法罠カードを除外することで動くこともできるため、その素材としてとりあえず落としておいても良い。

手札や状況に合わせて、《天帝アイテール》《冥帝エレボス》アドバンス召喚時に任意の魔法罠カードを「デッキから落せる」から状況対応能力はそこそこある。

「特殊召喚封じ」

次に、特殊召喚封じ。

「アドバンス召喚をする」・「特殊召喚は少ない」・「エクストラ依存がほとんどゼロ」という特徴から特殊召喚やエクストラ風じをするカードを採用されている。

「アーティファクト」や「虚無魔人」の採用は帝デッキには必須と言っても良いレベル。

まず、特殊召喚を封じる効果を持つ《虚無魔人》は、レベル6モンスターでアドバンス召喚経由の召喚条件なので、このデッキとの相性は最高と言って良い。特殊召喚封じ効果は自分にも影響するがアドンバス召喚がメインのこのデッキへの影響は少ない。

さらに、《アーティファクト》コンボも強力。

相手ターンに《アーティファクトの神智》→《アーティファクトデスサイズ》の出張コンボは文句なしのエクストラ封じ強コンボであるので採用されている。

又、この帝デッキでは、《天帝アイテール》②効果から、手札に来てしまい腐り札になってしまった《アーティファクトデスサイズ》を能動的に展開するルートもある。

【以下展開ルート】

相手メインフェイズに《天帝アイテール》②効果で墓地の「帝王魔法罠カード」を1枚除外して、《天帝アイテール》をアドバンス召喚

→《天帝アイテール》①効果でデッキより「帝王魔法罠カード」2枚を墓地に落とし、《光帝クライス》デッキよりリクルート。

《光帝クライス》効果でフィールドにセットした《アーティファクトデスサイズ》を含む2枚を破壊→相手ターンに破壊された《アーティファクトデスサイズ》を特殊召喚、という流れ。

【最終局面】

  • 天帝アイテール
  • アーティファクトデスサイズ(破壊時にクライス効果で1ドロー)
  • 光帝クライス(フィールドのカード1枚破壊効果残し)

しかもこの展開は《帝王の烈旋》を発動しておけば相手モンスターをリリースして展開ができ、《天帝アイテール》②発動条件にそのまま使ってしまうこともできる。

相手をロックし、強力な帝モンスターで一気に相手を制圧して戦っていくのがこのデッキの動き方。墓地が肥えたり、リリース素材が揃ったりする中盤以降は帝デッキは比較的有利に働く。

帝デッキ対策・メタ・弱点

帝デッキは他のデッキテーマへの、特殊召喚封じ・エクストラ封じが強いですが、帝デッキも弱点はありますし、対策カードになりうるカードも存在します。

特に罠カードに対する耐性は弱く、《激流葬》《強制脱出装置》などでリリース素材を飛ばされてしまえば何もできなくなることも。

さらに、墓地起動の帝王魔法罠効果や、帝王魔法罠カードを除外することで動くカードも多いため、除外封じにも弱い。

除外封じサイドデッキ定番の《王宮の鉄壁》《王家の眠る谷ネクロバレー》《アーティファクトロンギヌス》などの除外封じメタにも影響を受ける。

除外で全てが封じられるわけではないが、大事な要所で除外をしようとした時にやられると一気に瓦解する。

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新『マスタールール4』環境下での帝デッキの活躍

「特殊召喚・エクストラ封じ」というと、一気に脚光を浴びがちな「帝デッキ」。

実際にEX依存が高いデッキが弱体化するであろう『マスタールール4』の環境下では、帝デッキの活躍はありうるでしょう。

しかもマキシマムクライシスで《真竜》デッキというアドバンス召喚を扱うテーマが登場してからはその混合タイプの「真竜帝デッキ」という型が出たみたいで、同じアドバンス召喚という共通点を生かし、この構築が増える可能性もあります。

2017年4月以降の帝デッキの活躍はあるかもしれないですね!

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