「彼岸」デッキ回し方・優勝デッキレシピ構築【遊戯王OCG】

2019年1月2日

「彼岸」デッキとは

彼岸デッキとは2015年9月発売の「エクストラパック2015」に収録された「彼岸」と名のついたカードをメインに採用したデッキ。

「彼岸」デッキは「リンクヴレインズパック」で新リンクモンスター《彼岸の黒天使ケルビーニ》の登場で、リンク召喚からも展開できる安定性を手に入れることができました。

「彼岸」モンスターは全てレベル3モンスターで統一されていて、下記共通効果を持っている。

 

このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

(2):自分フィールドに「彼岸」モンスター以外のモンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。

(3):(固有効果)このカードが墓地に送られた場合、、、、

つまり、(1)魔法罠カードが自分フィールドになければ特殊召喚できる効果を使って、彼岸モンスター2体をフィールドに揃えることでランク3エクシーズを狙っていくデッキである。

(2)の自壊効果も、このカードと相性が良い《魔界発現世行きデスガイド》《魔サイの戦士》を活用することで、フィールドに出た彼岸モンスターの効果を無効にすることで、これら経由でもランク3エクシーズを作ることもできる。

「彼岸」モンスターは(1)(3)にそれぞれどちらか一つへの名称指定での使用制限があるので、各「彼岸」モンスターが持つ(3)固有効果は、(1)の特殊召喚効果を使ってしまうと使えなくなってしまう。

そのため「ランク3エクシーズ」や「リンク召喚」などをからめて、何らかの手段でそのターン内に墓地に送られた場合でも、(1)の特殊召喚効果を使っているモンスターは(3)の固有効果を使っていけないのは注意が必要だ。

派生系として「幻影彼岸デッキ」や「儀式彼岸デッキ」などがあるが、今回は「彼岸」デッキをメインに据えた純構築の「純彼岸」デッキの回し方・大会優勝デッキレシピ構築を紹介していく。

「彼岸」デッキ回し方

勝ち筋は「メタビート兼制圧型」

「彼岸」デッキの特徴・勝ち筋は「メタビート」と「盤面制圧」によるコントロール系勝利。

《永遠の淑女ベアトリーチェ》を立てて、フリチェーンで《彼岸の悪鬼ファーファレル》を落としてのエンドフェイズまで相手モンスターの除外。

また、彼岸デッキは「永続罠カード」の採用が目立つ。「彼岸」モンスターの自壊の弱点を無効化する永続罠カード《スキルドレイン》による相手モンスター効果メタ、《醒めない悪夢》《魔封じの芳香》《王宮の勅命》などの魔法罠カードメタ。

環境テーマなども満遍なく見ることができる永続罠系カードをふんだんに採用できることによって、且つ、《スキドレ》の穴をつける「彼岸」モンスターの「墓地に送られた場合の効果」で盤面・手札アドを取り、ジリジリと相手を追いつめていく戦い方になる。

回し方はまずは「レベル3を2体」

「彼岸」デッキの回し方はとにかく「レベル3×2体」を揃える回し方をする。

前述した「彼岸モンスター」の特殊召喚効果を使って揃えるのも良いし、《魔界発現世行きデスガイド》《魔サイの戦士》を利用して揃えるのもOK。

とにかく「レベル3×2体」を揃えていくことを初動の回し方のゴールにしていく。出していくカードは基本的にはランク3エクシーズ《彼岸の旅人ダンテ》になる。手札に「彼岸」モンスターがもう一枚あれば、そこから《永遠の淑女ベアトリーチェ》も出していく。

これによって、フリーチェンでデッキからカードを墓地に遅れるので《彼岸の悪鬼ファーファレル》の除外効果などで相手の妨害をしていくことができる。

《彼岸の旅人ダンテ》は制限カードになってしまったが、墓地に送られた場合でも《彼岸の悪鬼ガトルホッグ》の蘇生効果で再利用していくケースも多い。

守備力2500は単純に壁モンスターとしも強いし、EXモンスターゾーンが空いていたり、リンクモンスターがいれば《ベアトリーチェ》の素材にもなれるので、そこから展開盤面を持ち直すこともできる。

後続を呼び続ける

「彼岸」デッキはとにかく息が長いのが特徴。

墓地に送られると何何という効果を持っているので、墓地に送られる度に後続展開が可能。

  • 《永遠の淑女ベアトリーチェ》→《彼岸の巡礼者ダンテ》
  • 《彼岸の悪鬼グラバースニッチ》のリクルート効果
  • 《彼岸の悪鬼スカラマリオン》のサーチ効果
  • 《彼岸の悪鬼ガトルホッグ》の墓地蘇生効果

などなど、全て名称指定の1ターンに1度はついているものの「どこから墓地に送られた場合なのか」という指定はないため、戦闘効果破壊でも、エクシーズ素材からでも、リンク・シンクロ素材でも、デッキから直接墓地送りでも、とにかく墓地に送られた場合であれば効果を使っていくことができる。

その点、うじゃうじゃと展開札を増やされて、相手の永続罠系カードでメタしていくというのが彼岸デッキの回し方・勝ち方・強さになる。

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まとめ

「彼岸」大会優勝デッキレシピ構築紹介・回し方解説をしてまいりました。

「彼岸」デッキはかなり安定感も高く、そして《幽鬼うさぎ》や《灰流うらら》などの手札誘発が刺さりにくいのも特徴(もちろん効果あるが致命的ではない)。

彼岸デッキ必須の《スキルドレイン》はモンスター効果メタということで、どんなテーマへも満遍なく効果があるため、地雷デッキや環境以外のテーマなどに弱点を突かれるリスクを減らしてくれる。

そういう意味でも、どんなテーマとも安定して戦えるという環境デッキの条件を持っているのも彼岸デッキの特徴だ。