甲虫装機(インゼクター)デッキ考察。大会デッキレシピ考察・回し方・新マスタールール対応

2019年1月2日

《甲虫装機(インゼクター)》とは

甲虫装機(インゼクター)デッキとは、昆虫族・闇属性モンスターで統一された《甲虫装機(インゼクター)》と名のついたモンスターで構築されるテーマデッキ。

2012年の世界大会で優勝したりなど、2012年頃の環境でかなり活躍したテーマだ。

最近では、長らく制限カードであった《甲虫装機ダンセル》が無制限カードへ復帰し『20thアニバーサリーパック2nd wave』ではノーマルパラレル仕様で再録された。

メインモンスターの効果でぐるぐる特殊召喚を繰り返すテーマということで、2017年3月25日以降に施行される『新マスタールール』においてもそれなりに活躍が見込まれる。

《甲虫装機(インゼクター)》デッキレシピ構築

甲虫装機ダンセル

効果モンスター

星3/闇属性/昆虫族/攻1000/守1800

(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地から「甲虫装機」モンスター1体を選び、装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

(2):このカードが自分フィールドに存在し、このカードに装備されたカードが自分の墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「甲虫装機 ダンセル」以外の「甲虫装機」モンスター1体を特殊召喚する。

(3):このカードが装備カード扱いとして装備されている場合、装備モンスターのレベルは3つ上がる。

甲虫装機グルフ

効果モンスター

星2/闇属性/昆虫族/攻 500/守 100

1ターンに1度、自分の手札・墓地から「甲虫装機」と名のついたモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。このカードが装備カード扱いとして装備されている場合、装備モンスターのレベルは2つ上がり、攻撃力・守備力はこのカードのそれぞれの数値分アップする。また、装備カード扱いとして装備されているこのカードを墓地へ送る事で、自分フィールド上のモンスター1体を選択し、レベルを2つまで上げる。

甲虫装機センチピード

効果モンスター

星3/闇属性/昆虫族/攻1600/守1200

1ターンに1度、自分の手札・墓地から「甲虫装機」と名のついたモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。このカードに装備された装備カードが自分の墓地へ送られた場合、デッキから「甲虫装機」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。また、このカードが装備カード扱いとして装備されている場合、装備モンスターのレベルは3つ上がる。

甲虫装機ギガマンティス

効果モンスター

星6/闇属性/昆虫族/攻2400/守   0

このカードは手札から装備カード扱いとして自分フィールド上の「甲虫装機」と名のついたモンスターに装備できる。このカードが装備カード扱いとして装備されている場合、装備モンスターの元々の攻撃力は2400になる。また、モンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地から「甲虫装機 ギガマンティス」以外の「甲虫装機」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。「甲虫装機 ギガマンティス」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

《甲虫装機(インゼクター)》デッキ回し方

「下級甲虫装機」と「ギガ甲虫装機」

《甲虫装機(インゼクター)》デッキは、大別すると2種類に分かれる。レベル4以下「下級甲虫装機」とレベル5以上「ギガ甲虫装機」だ。

まず、レベル4以下の下級甲虫装機(インゼクター)で、共通効果として下記の効果を持っている。

1ターンに1度、自分の手札・墓地から「甲虫装機」と名のついたモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。

1ターンに1手札・墓地から「甲虫装機」モンスターを自身の装備できる効果。

自身に装備されているカードが墓地に送られると効果を発揮する《甲虫装機ダンセル》や《甲虫装機センチピード》などはリクルート効果やサーチ効果を持っており、序盤の展開力強化に使える。

同じく下級の《甲虫装機グラフ》や《甲虫装機ホッパー》などは自身が装備カードとなっている時に、能動的に自分から墓地に行く効果を持っているためダンセルやセンチピードとのコンボが可能になる。

又、レベル6以上甲虫装機には、「ギガ甲虫装機」というシリーズがある。特に採用率が高い《甲虫装機ギガマンティス》《甲虫装機ギガウィービル》は下記効果を持っており、

このカードは手札から装備カード扱いとして自分フィールド上の「甲虫装機」と名のついたモンスターに装備できる。

また、モンスターに装備されているこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地から「甲虫装機 ギガマンティス」以外の「甲虫装機」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。

これにより、手札からパッと、フィールドの「甲虫装機(インゼクター)」モンスターに自身を装備できる。又、装備されている自身が墓地に行くことによって墓地から自身以外の「甲虫装機」モンスターを蘇生する効果を持っている。

そのため、能動的に破壊などを介し墓地へ行き、そこからさらなる「甲虫装機」を展開することができる。

登場当時は装備カードとなっている「ギガ甲虫装機(インゼクター)」モンスターを能動的に墓地送りにするコンボを使うために《サイクロン》などをからめて回すのが一般的になっていた。

「9期シリーズ」に入ってからは能動的に自身カードを破壊できる「メタルフォーゼ」や「真竜」などが登場し、これらテーマは甲虫装機との相性が悪くなく、混合タイプのデッキ構築が増えるようになった。

「ダングルサイク」

甲虫装機(インゼクター)で有名なコンボとしては、《甲虫装機ダンセル》《甲虫装機グルフ》《サイクロン》3枚から一気に場を展開する「ダングルサイク」というコンボが存在します。

【以下展開例】

手札に《甲虫装機ダンセル》《甲虫装機グルフ》《サイクロン》がある状態スタート。

《甲虫装機ダンセル》通常召喚

効果で手札の《グルフ》を《ダンセル》へ装備。

グルフ効果でグルフを墓地へ送り、ダンセルのレベルを4に。

グルフが墓地送られたのでダンセル効果を使いデッキより、《甲虫装機センチピード》をリクルート。

《甲虫装機センチピード》効果で墓地のグルフを自身に装備→グルフ効果で自身を再び墓地へ送り、センチピードのレベルを4にする。

装備カードグルフが墓地へ送られたのでセンチピード効果発動でデッキより《甲虫装機ギガマンティス》Aをサーチ。

手札ギガマンティスAの効果で自身を、ダンセルに装備→

《サイクロン》発動でギガマンティスA破壊→ダンセル効果でデッキよりギガマンティスBをリクルート。ギガマンティスAの効果で墓地のグルフを蘇生→グルフ効果で墓地のギガマンティスAを自身に装備。

【最終局面】

  • 甲虫装機ダンセル(1000)
  • 甲虫装機センチピード(1600)
  • 甲虫装機ギガマンティスB(2400)
  • 甲虫装機グルフ(ギガマンティスA装備中)(2400)

がフィールドに揃うため、すべてで7400ポイントのダメージをあたえられる。

メイン2でレベル4になったダンセルとセンチピードで《ガガガガンマン》をX召喚して、

効果で相手に800バーンしてワンキルもできる。今見ても鬼強い。

しかも何が良いかっていうと、

この展開で使っているのはモンスター効果による展開であるためエクストラ枠を使用がほとんどない。そのためエクストラ枠を節約できるだけでなく、EXゾーンによる縛りがある『新マスタールール』環境下でも何も問題なく展開可能。

「メタルフォーゼ」や「真竜」との組み合わせ

上記「ダングルサイク」コンボの、《サイクロン》の部分は、

《メタルフォーゼ》モンスターのP効果や、「真竜」デッキのフィールド魔法《ドラゴニックD》などで代用することができる。

これらは破壊によって展開するギミックなので「甲虫装機」との相性が良く、「甲虫装機」の展開だけでなく「メタル」「真竜」それぞれのサーチも加速することができるのでアドが取れる。

状況に応じて、メタルフォーゼP効果から《錬装融合》セットからメタルフォーゼの融合へ持って行ったり、ドラゴニックDから真竜モンスターをサーチして、真竜モンスターをアドバンス召喚して制圧していくこともできる。

まじ強そう!!

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