【遊戯王】「閃刀姫」デッキ回し方・優勝デッキレシピ構築解説

2019年1月2日

「閃刀姫(せんとうき)」デッキとは「デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ」で登場した、リンク召喚テーマのデッキテーマです。

《閃刀姫レイ》とリンクモンスターの「閃刀姫」を中心に、「閃刀」魔法カードを駆使して展開をしていくテーマです。

今回はそんな「閃刀姫」デッキの回し方・優勝デッキレシピ構築を紹介していきます。

「閃刀姫」大会優勝デッキレシピ構築

「閃刀姫」デッキの大会優勝デッキレシピの構築を紹介します。

閃刀姫召喚獣」デッキ

「純構築閃刀姫」デッキ

「閃刀姫」デッキ回し方

勝ち筋は、アドの大量確保

「閃刀姫」デッキの勝ち筋は、アド確保で「閃刀」魔法を手札に揃えていく戦い方です。

アド確保は、リンクモンスターの《閃刀姫シズク》《閃刀姫カガリ》と、サーチカード《閃刀起動エンゲージ》と、カガリシズクにつなげるトークン生成カード《閃刀機-ホーネットビット》の4枚をメインに使っていきます。

特に初手では、とにかもかくにも《閃刀起動-エンゲージ》もしくは《閃刀機-ホーネットビット》を引きたい。

閃刀起動-エンゲージ
通常魔法

(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキから「閃刀起動-エンゲージ」以外の「閃刀」カード1枚を手札に加える。その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、自分はデッキから1枚ドローできる。

閃刀機-ホーネットビット
速攻魔法

(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。自分フィールドに「閃刀姫トークン」(戦士族・闇・星1・攻/守0)1体を守備表示で特殊召喚する。このトークンはリリースできない。自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、そのトークンの攻撃力・守備力は1500になる。

 閃刀姫シズク
 リンク・効果モンスター

リンク1/水属性/機械族/攻1500【リンクマーカー:右上】

水属性以外の「閃刀姫」モンスター1体

自分は「閃刀姫-シズク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分の墓地の魔法カードの数×100ダウンする。

(2):このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから、同名カードが自分の墓地に存在しない「閃刀」魔法カード1枚を手札に加える。

閃刀姫カガリ
リンク・効果モンスター

リンク1/炎属性/機械族/攻1500【リンクマーカー:左上】

炎属性以外の「閃刀姫」モンスター1体

自分は「閃刀姫-カガリ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。

(2):このカードの攻撃力は自分の墓地の魔法カードの数×100アップする。

《閃刀起動-エンゲージ》は、1ターンに1度のターン制限がない「閃刀」魔法カード。なので、1ターンのうちに数回使用が可能。《閃刀姫カガリ》は特殊召喚時に墓地の「閃刀」回収効果、《閃刀姫シズク》はエンドフェイズに「閃刀」魔法カードのサーチ効果。

特に強い動きが、

《閃刀起動-エンゲージ》発動→

《閃刀機-ホーネットビット》サーチからの発動。

《閃刀姫カガリ》リンク召喚→

効果で《閃刀起動-エンゲージ》を再度墓地回収からの発動→「閃刀」カードサーチ。

カガリを素材にシズクをリンク召喚→エンドフェイズに「閃刀」カードサーチ。

という流れがマジで強い。

結果的に《閃刀起動-エンゲージ》1枚から下記の最終盤面になれる。

  • 場に《閃刀姫シズク》
  • 「閃刀」カード2枚サーチ
  • 墓地に《閃刀起動-エンゲージ》《閃刀機-ホーネットビット》《閃刀姫カガリ》

ついでに、墓地に3枚以上の魔法カードがあればさらに2回分のドロー。《閃刀起動-エンゲージ》1枚爆アドの塊のようなカードだ。

このように1枚で動ける《閃刀起動-エンゲージ》を軸に使って、高回転でデッキを回していき、アドを確保していくのが「閃刀姫」デッキの回し方であり勝ち筋になる。

妨害カードの大量採用

「閃刀姫」デッキの強みは《閃刀起動-エンゲージ》など、少ない枚数で動いていくことができる。そのため手札誘発や罠カードなどの汎用カードはじめ、大量の妨害カードを採用できるのもこのデッキの利点。

むしろメインモンスターゾーンにモンスターがいると起動できない弱点があるので、いかに相手に展開させない「妨害をしていくかか」というのが回し方のキーポイントになる。

「閃刀」カードの妨害札には、速攻魔法の《閃刀機-ウィドウアンカー》通常魔法の《閃刀術式-アフターバーナー》あたりが汎用性も高く相手への干渉も可能。

《閃刀機-ウィドウアンカー》
速攻魔法

(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る事ができる。

《閃刀術式-アフターバーナー》
通常魔法

(1):自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる

速攻魔法の《閃刀機-ウィドウアンカー》は「閃刀」カードの中では唯一、相手ターンに相手の動きを止めることができるカードでもある。

なので《閃刀起動-エンゲージ》などで積極的にサーチしていきたい。

このように《閃刀起動-エンゲージ》などの少ない枚数から一気にアドを稼ぎ、妨害札(相手の展開を止めるカード)をいかに確保していけるのかが、このデッキの勝ち筋になる。

墓地の魔法カード肥やしカード

「閃刀」デッキの採用カードとして、他にも《成金ゴブリン》や《トゥーンのもくじ》《おろかな副葬》などのデッキ圧縮ができて、墓地へ魔法カードの供給ができるカードの採用も多い。

アドを失わない《成金ゴブリン》の採用はほぼ必須で、《トゥーンのもくじ》《おろかな副葬》などの事故につながる可能性があるカードを採用するか否かは、デッキタイプや個人的好みなどで別れるだろう。

そもそも「閃刀姫」デッキは、アドを確保できる高回転デッキではあるが、キーカードの《閃刀起動-エンゲージ》や《閃刀機ホーネットビット》などを引けないと話にならない。

《閃刀起動-エンゲージ》や《閃刀姫シズク》からのサーチ対応だからこそ「閃刀」魔法カードは強いのであって、そもそもメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合にしか発動できない「閃刀」魔法カードは単体ではそこまで強すぎるということはない。

なのでむしろ、初手での事故率がそこそこあるのは「閃刀姫」デッキの弱点の一つであろう。

墓地に3枚以上魔法がある状態であれば《閃刀起動-エンゲージ》の1枚で2枚確保できる効果はかなり強いが、そもそも《閃刀起動-エンゲージ》を初手で引けていれば、墓地に魔法カード3枚があろうが、なかろうが強い。

その分、アドを失う可能性がある《トゥーンのもくじ》や《おろかな副葬》などの採用は、ハマればかなりのアドを取れるが、そもそも《閃刀起動-エンゲージ》や《閃刀機ホーネットビット》を引けないという弱点に対応したカードではないのは注意したい。

個人的には《閃刀起動-エンゲージ》の1ドロー効果は、おまけ程度で考えて使っていく方が良いだろうと思う。

《閃刀姫レイ》の動き

ちなみに《閃刀姫レイ》からでも《閃刀姫》リンクモンスターになれるが、

《閃刀姫カガリ》だと、SS成功時効果で墓地の「閃刀」魔法カードの回収効果なので、あまりこのルートでリンク召喚することは少ない。

《閃刀姫カガリ》は、やはり《閃刀起動-エンゲージ》もしくは《閃刀機-ホーネットビット》から動いていくべき。

むしろ《閃刀姫レイ》からは《閃刀姫シズク》になる方が強い。だがサーチ効果自体は、エンドフェイズなので、そのターンにカード自体を発動・セットしていけないのも難点。

なので、《閃刀起動-エンゲージ》もしくは《閃刀機-ホーネットビット》からの始動よりも、《閃刀姫レイ》始動の展開スピードは欠ける点もあり《閃刀姫レイ》の採用枚数は1枚〜2枚採用のデッキも多い。

「閃刀姫」デッキの弱点

《閃刀姫》デッキは、メインモンスターゾーンにモンスターがいると動きにくいという性質上、どうしてもモンスターの展開力に欠けてしまう。

なので、《閃刀機-ウィドウアンカー》や《閃刀術式-アフターバーナー》で対処できない、耐性持ち高打点モンスターなど大型モンスターへの対処が難しいのが弱点。

モンスターで主力になるカードは《閃刀姫カガリ》か《閃刀姫シズク》になるので、《閃刀姫カガリ》は攻撃力上昇効果があるが、《閃刀姫シズク》は耐性持ち相手に対しては部が悪い。

「閃刀姫」デッキの場合、「そもそもそれらのカードを展開させない」妨害をしていくことでこれらの高打点モンスターへのケアをしていく形になる。

「閃刀召喚獣」デッキ

「閃刀姫」デッキの火力不足を補う意味でも「召喚獣」デッキと組み合わせた「閃刀姫召喚獣」デッキという構築も多い。

融合テーマの召喚獣は、メインモンスターゾーンではなく、EXモンスターゾーンへ融合召喚していけるので「閃刀」魔法カードとの兼ね合いもOK。

又、回収効果を使い終わった《閃刀姫カガリ》を融合素材やリンク素材にできるのも良い。

《閃刀姫カガリ》と《召喚師アレイスター》からはいくつかの展開ルートがある。

 

【パターン1】メルカバー展開

《閃刀姫カガリ》と《召喚師アレイスター》で《LANフォリンクス》リンク召喚→《召喚魔術》発動で《LANフォリンクス》と《アレイスター》で《召喚獣メルカバー》

【パターン2】後攻ワンキル展開

《閃刀姫カガリ》と《召喚師アレイスター》で《暴走召喚師アレイスター》リンク召喚→《召喚魔術》発動でカガリアレイスターを素材に《召喚獣プルガトリオ》→《暴走召喚師アレイスター》効果で、手札1枚コストで《法の聖天(メガラニカになる用)》をサーチ→《召喚魔術》効果で墓地アレイスター回収。これでバトルフェイズで、8100打点を作れる(1800+2300+3000+1000)

 

このように「召喚獣」を採用することで、「閃刀姫」デッキの弱点でもある打点不足・決定力不足を補うことができる。

《盆回し》で《暴走魔法陣》と《閃刀空域エリアゼロ》の採用できるのも相性が良い。

大会優勝しているデッキレシピの構築を見てみても、「純閃刀姫」と「閃刀姫召喚獣」が多いことからもやはり「召喚獣」との相性の良さは否定できないだろう。

『ディアボロス閃刀姫』デッキ

「ストラクチャーデッキR闇黒の呪縛」で収録されている《暗黒の魔王ディアボロス》を組み合わせた「ディアボロス閃刀姫」デッキというのもある。

《暗黒の魔王ディアボロス》
効果モンスター星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000

このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの闇属性モンスターがリリースされた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はこのカードをリリースできず、効果の対象にもできない。

(3):自分フィールドの闇属性モンスター1体をリリースして発動できる。相手は手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す。

この《ディアボロス》は闇属性である《閃刀姫レイ》が①効果でリリースされた場合に、手札・墓地から特殊召喚することができる。

そのため、相性がかなりよく、リリース耐性・効果対象耐性を持った3000打点を簡単に出せる。「閃刀」カードのデメリットである「自分メインモンスターゾーンにカードが存在しない場合」という条件も、《ディアボロス》の③起動効果で自身をリリースすることができるので、メインモンスターゾーンを空けることも可能。

さらにドラゴン族をいかして《竜の渓谷》を採用できるので《閃刀空域エリアゼロ》と《盆回し》の採用ができる。

デッキ構築は、「閃刀姫デッキ」に《暗黒の魔王ディアボロス》を2枚〜3枚程度採用するだけでできるという点も、出張カードとしての性能が高い。

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まとめ

「閃刀姫」大会優勝デッキレシピ構築紹介・回し方解説をしてまいりました。

「閃刀姫」デッキは、圧力で相手の盤面を押し切るプレイングではありません。

小さな妨害を積み重ねていき相手の動きを止めつつ少しずつビートしていく、メタビートっぽい動きをするタイプのデッキだ。

大会環境でもかなり使われているデッキで、《閃刀起動-エンゲージ》の汎用性にも注目が集まっています。今後も環境テーマの1つとして対処していくことが求められるテーマになることでしょう。

【関連記事:デッキビルドパック ダークセイヴァーズ】

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