《浮幽さくら》考察。このカードの採用率上昇から何が言えるか【遊戯王】
《浮幽さくら》効果テキスト
チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/アンデット族/攻 0/守1800
「浮幽さくら」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合、このカードを手札から捨てて発動できる。自分のエクストラデッキのカード1枚を選んでお互いに確認する。その後、相手のエクストラデッキを確認し、選んだカードの同名カードがある場合、その相手の同名カードを全て除外する。この効果は相手ターンでも発動できる。
《浮幽さくら》エクストラデッキメタの手札誘発モンスター。
《幽鬼うさぎ》《灰流うらら》と並ぶ、ATK0・DEF1800のレベル3チューナー。
相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合発動できる発動条件で、即時誘発効果モンスター。
自分エクストラデッキから1枚選んで確認。その後、相手エクストラデッキを確認し、選んだカードの同名カードがある場合、その相手の同名カードをすべて除外する効果。
ミラーマッチに使える他、特定のカードメタとしてそのカードをエクストラデッキへ採用し、《浮幽さくら》をサイドデッキに採用するという方法もある。
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《浮幽さくら》使い方・考察
《浮幽さくら》の採用率が上昇しているということは何が言えるのだろうか。
言えることは2点。
①潰されると困るEXモンスターがいる
まず1点目。それは、絶対的に潰されると困るモンスターがEXにいるデッキが環境上位にいるということ。
当然といえば当然だが、《浮幽さくら》が潰せるのはEXデッキのモンスター1種類のみ。自分はこのメタを貼るために、貴重なサイド・エクストラデッキの枠を使ってメタを構築する。なのに、潰せるのは1種類のみ。
これは、ある特定の1枚を飛ばしてしまえばほとんど機能しなくなるといった類のデッキがメタ対象のデッキである場合に有効であることでもあるが、
逆にそうでないと枠潰しになり、且つ相手のアド損を誘っているわけではないからこちらのアド損で終わってしまうという危険性をはらんでいるカードでもある。
例えば、前環境(2016年10月〜2017年3月)の十二獣なんかは、EXデッキを多様するが「十二獣」エクシーズモンスターは複数種類いた。
《十二獣ドランシア》を飛ばしても他の十二獣がいるし、モルモラットがいる限りランク4は立つしで、当初十二獣メタとして《浮幽さくら》が騒がれていた割には、環境が成熟していた頃の《浮幽さくら》の採用率はは正直ビミョーだった。
それは《十二獣ドランシア》だけをメタってもメタとしては不十分だから。
逆に、2017年4月以降の環境では《十二獣ドランシア》が禁止になったが、この環境では《十二獣ブルホーン》を飛ばされると「十二獣」ほとんど機能しなくなるため、《浮幽さくら》の十二獣メタは機能するようになった。
こうしたこのカードが飛ばされると絶対的に困る、というデッキが環境上位にいる時にこのカードの威力は上がる。
- 「十二獣真竜」デッキ「永続十二獣」デッキの《十二獣ブルホーン》
- 「恐竜竜星」デッキの《源竜星ボウテンコウ》
- 「召喚獣」デッキの《召喚獣メルカバー》
現在環境(2017年4月〜2017年6月)でいえば、これらになるだろうか。
②出されると困るモンスター
少し話が離れるが、モンスターカードのメタ方法は主に2つ。
「出させない」か「出したあと対処する」か、だ。
基本的には出されると困るカードに関しては、出さないようなメタをはることも多いが、それができない時は、出したあとの対処をメタとすることがある。
ただ、カードの中には出されると結構きつい(もしくは出された時点で相手のアド確定)みたいなカードがあり、そういうカードにはやっぱり出されない対策が有効。
先ほど例にあげた《十二獣ブルホーン》や《ボウテンコウ》などは出された時点でアド確定が決まってしまうくらいで、やっぱり対処としては出されないことの方が良い。
そういう時に有効なのが、そもそも出す前に封じてしまうよってカード。
その例が《浮幽さくら》である。こちらのアド損はあるが、相手のアド稼ぎを未然に封じることができるのでこのメタ自体はかなり有効に機能しているといえる。
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まとめ
以上のように《浮幽さくら》が採用されているという環境はどういうことなのか逆算的に考察してみました。
正直、メイン・サイドデッキともに、どんなカードを選んだら良いか悩みの種は尽きないですが、上記のような特徴がある環境では《浮幽さくら》の採用はありなんじゃないかと思います。
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