【ワルキューレデッキ】回し方・カード解説・デッキレシピ構築
こんにちは。今回はエクストラパック2019で登場するワルキューレについて解説していきます。
ワルキューレって?
テーマ自体は、アニメ遊戯王で没落貴族こと「ジークロイド」が使用したカード群で北欧神話のワルキューレをモチーフとしたテーマになっています。
海外の「Shadows in Valhalla」で忍者の新規とともに登場した海外先行テーマです。
カード解説
キーカード
便宜上、キーカードを先に説明した方が分かりやすいと思うので解説します。
《Walkuren Ritt》
《時の女神の悪戯》
速攻魔法 このカードはチェーン発動できず、このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。 (1):自分フィールドのモンスターが「ワルキューレ」モンスターのみの場合、自分バトルフェイズ終了時に発動できる。 このカードを墓地へ送る。 次の自分ターンのバトルフェイズ開始時までターンをスキップする。 そのターンの終了時まで自分は「時の女神の悪戯」を発動できない。 |
つまり、こういうことです。
- 《Walkuren Ritt》で手札からワルキューレモンスターを特殊召喚
- 墓地の《Walkuren Ritt》の効果でデッキから《時の女神の悪戯》をサーチ
- 自分バトルフェイズ終了時に《時の女神の悪戯》を発動し、もう一度バトルフェイズ
これがワルキューレの基本戦術になります。
モンスター
《ワルキューレ・シグルーン》
効果モンスター 星9/光属性/天使族/攻2200/守2400 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが手札に存在する場合、 自分フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。 (2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。 自分の手札・墓地からレベル8以下の「ワルキューレ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。 |
Vジャンプ11月号で登場するワルキューレです。
いらなくなった永続魔法・罠カードを使って展開できるモンスターで、それらの枚数配分を多めにしておけば手札に来ても腐りにくいモンスターです。
ただ、ワルキューレのテーマ内の永続魔法は(後で説明する3枚のカード)3枚あってこそ力を発揮するカードであり、単体では使いにくいので、このカードの効果で墓地へ送るのはあまりお勧めできません。コストとしては、《神の居城-ヴァルハラ》がおすすめです。
召喚・特殊召喚に成功した場合に、手札・墓地からワルキューレモンスターを特殊召喚できます。ワルキューレは上級モンスターが多いので、それらの召喚補助ができるのはありがたいですね。
《ワルキューレ・エルダ》
攻撃力は2000と低めですが、自身の効果により攻撃力3000までのモンスターは戦闘破壊が可能。除去効果はないものの、除外効果がついているため転生炎獣のような墓地を利用するデッキに対しては強力な1枚になりえます。
《ワルキューレ・ヴリュンヒルデ》
効果モンスター 星7/光属性/天使族/攻1800/守2000 (1):このカードの攻撃力は、相手フィールドのモンスターの数×500アップする。 (2):このカードは相手の魔法カードの効果を受けない。 (3):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。 このカードの守備力を1000ダウンし、 このターン、自分の「ワルキューレ」モンスターは戦闘では破壊されない。 |
このモンスターで注目してほしいのは3の効果で、戦闘破壊から自分だけでなく、他のワルキューレも守ってくれます。もちろん効果破壊や除外・バウンスに対しては無力ですが、⑴の効果で攻撃力が上がることも考えると1枚さしておきたいカード。
と、いうのもワルキューレは攻撃力が低いモンスターが多く、効果で上がるのも考慮に入れるとこの《ワルキューレ・ヴリュンヒルデ》が一番攻撃力を上げやすく、モンスターを戦闘破壊しやすいのです。
《ワルキューレ・アルテスト》
このモンスターの魅力は相手の墓地のモンスターをフリーチェーンで除外できるところです。
相手のデッキタイプによっては打点も確保でき、墓地のカードを触れるため非常に頼りがいのある1枚になります。
《ワルキューレ・ツヴァイト》
ワルキューレモンスターの中で唯一除去効果を持っているモンスターです。
上級モンスターにしては攻撃力が低めで、守備力で見ても《ダーク・キメラ》のような初期の通常モンスターとほとんど同じステータスです。
しかし、やはりモンスターを効果破壊できるこのカードは、戦闘破壊耐性持ちのモンスターや、攻撃力の高いモンスターに対しては有効打でぜひとも採用したいカードです。
《ワルキューレ・ドリット》
効果モンスター 星4/光属性/天使族/攻1000/守1600 このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「ワルキューレ・ドリット」以外の「ワルキューレ」カード1枚を手札に加える。 (2):このカードの攻撃力は、除外されている相手モンスターの数×200アップする。 |
ワルキューレの万能サーチカードで、下級モンスター。攻撃力は上げにくいものの、キーカードである《Walkuren Ritt》をはじめ、状況にあったモンスターをサーチできるのは魅力的。間接的に《時の女神の悪戯》をサーチできるカードでもあるので3枚投入は必須です。
《ワルキューレ・フィアット》
他にワルキューレが必要かつランダムですがデッキから通常魔法・罠を持ってこれます。
下級モンスターかつ、戦闘で破壊されるとデッキからワルキューレを特殊召喚できるため、序盤、特に先行を取らされたときなんかに役立つカードです。
《時の女神の悪戯》と併用すれば⑴の効果を2回使用できるため高相性。《サンダーボルト》などパワーの高いものを持ってこれたら儲けものです。
《ワルキューレ・フュンフト》
効果モンスター 星2/光属性/天使族/攻 800/守1200 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの攻撃力は、除外されている相手モンスターの数×200アップする。 (2):自分フィールドに「ワルキューレ・フュンフト」以外の「ワルキューレ」モンスターが存在する場合に発動できる。 デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。 |
下級モンスターで攻撃力をあげる効果を持っていますが、素の打点と上昇値が小さいため主に⑵の効果で使用することになると思います。
他にワルキューレが必要ですが《おろかな副葬》を内蔵しているので、必然的にワルキューレと相性がいい魔法・罠カードを落とすことになるでしょう。
筆頭候補は、デッキから《時の女神の悪戯》をサーチできる《Walkuren Ritt》です。が、《時の女神の悪戯》を発動して強い状態で、このモンスターが出ているときは、《Walkuren Ritt》を発動した後のため、わざわざこのカードを採用してまで落とす必要があるのか少し疑問が残ります。
そのため、このカードを採用するとしたら、墓地で発動する《ブレイクスルースキル》のようなカードや、《ワルキューレ・ツヴァイト》で回収して強い永続魔法を落とすことになると思います。
《ワルキューレ・セクスト》
効果モンスター 星1/光属性/天使族/攻 0/守2000 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。 デッキから「ワルキューレ・セクスト」以外の「ワルキューレ」モンスター1体を特殊召喚する。 (2):自分メインフェイズに発動できる。 相手のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。 |
単体では役に立たせづらいですが、天使族レベル1というステータスを活かして《神の居城-ヴァルハラ》や《ワン・フォー・ワン》、またキーカードである《Walkuren Ritt》で特殊召喚しましょう。
《運命の戦車》
ワルキューレカードとして扱うので、《Walkuren Ritt》や《ワルキューレ・シグルーン》などで出して装備効果を使うのが理想。
ただし、これで直接攻撃をしてちまちまライフを削らずともワルキューレはライフを削りやすいため無理に入れる必要はないと思います。
《戦乙女の戦車》
ワルキューレの低い攻撃力を補えるカード。ワルキューレは光属性なので《オネスト》にも対応していることから0~1枚採用が無難だと思います。
魔法・罠カード
《ワルキューレの抱擁》
ワルキューレは除去手段に乏しく、高い攻撃力のモンスターが相手だと、《Walkuren Ritt》を決めてもそのモンスターを破壊できず、そのまま負けてしまう、という状況がたまに起こります。そのための解決策としてこのカードのような、相手モンスターを除外カードが必須となります。
理想としてはレベル1の《ワルキューレ・セクスト》を守備表示にして除去するのがベスト。
ただし、相手モンスターを除去するなら《サンダーボルト》や《ダイナレスラー・パンクラトプス》など優秀なカードがたくさんあるため、《ワルキューレ・ドリット》でサーチできる点を活かしたいですね。
《終幕の光》
通常魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):1000の倍数のLPを払い、 払ったLP1000につき1体、自分の墓地の「ワルキューレ」モンスターを対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。 そのモンスターを特殊召喚する。 その後、この効果で特殊召喚したモンスターの数まで、 相手は自身の墓地から攻撃力2000以下のモンスターを選んで特殊召喚できる。 |
ワルキューレ専用《ソウルチャージ》とも言えるカード。
攻撃力2000以下のモンスターなら相手モンスターが並べば戦闘破壊するのはたやすいですが、相手は蘇生したモンスターの効果を発動出来たり、守備表示でもモンスターを出せるので与えられるダメージが減ってしまう可能性が高いのが少し気になるところ。強力なカードですが、《I:Pマスカレーナ》のようなモンスターも蘇生される可能性があると考えると少し使いづらいカードです。
《天馬の翼》
通常魔法 (1):自分の墓地にユニオンモンスターが存在する場合、 自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターを任意の数だけ対象として発動できる。 このターン、そのモンスターは直接攻撃できる。 その直接攻撃で相手に与える戦闘ダメージは半分になる。 |
墓地にユニオンモンスターがいれば発動が可能です。ユニオンモンスターである《運命の戦車》や《戦乙女の戦車》を採用した場合は併用してもいいかもしれません。
ただし、モンスターを除去できないので別の手段でモンスターを除去したいところ。
《女神ウルドの裁断》
永続魔法 (1):自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。 (2):1ターンに1度、カード名を1つ宣言し、 相手フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。 そのセットされたカードをお互いに確認し、宣言したカードだった場合、そのカードを除外する。 違った場合、自分フィールドのカード1枚を選んで除外する。 |
《女神ヴェルダンディの導き》
《女神スクルドの託宣》
これら3枚のカードは、条件がそろっていれば、《女神スクルドの託宣》1枚からそろえることができますが、その連携性から《女神ヴェルダンディの導き》、《女神ウルドの裁断》が1枚だけそろっていてもその威力を発揮し辛いのが痛いところ。
また、3枚そろって発揮できる効果が、実質『デッキトップのカード1枚を除外』なので
活躍させづらいカードになっています。
もちろん《女神ウルドの裁断》の効果への耐性効果を目的に1枚だけ入れる、というのもなしではありませんが。
《フライアのリンゴ》
通常罠 (1):自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの数まで相手の墓地のカードを対象として発動できる。 そのカードを除外する。 (2):セットされているこのカードが相手の効果でフィールドから離れ、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。 自分は自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターの数+1枚をデッキからドローする。 |
自分フィールドのワルキューレの数には左右されますが、フリーチェーンで相手の墓地のカードを除外できます。最近のデッキは【転生炎獣】のように墓地を利用するデッキが多いため、このカードの採用も考えてもいいかもしれません。
《ローゲの焔》
永続罠 (1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、自分フィールドに「ワルキューレ」モンスターが存在する限り、 攻撃力2000以下の相手モンスターは攻撃できない。 (2):このカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。 手札・デッキからレベル5以上の「ワルキューレ」モンスター1体を特殊召喚する。 |
攻撃力が低いモンスターが多いワルキューレを間接的にですが戦闘から守ってくれるカード。破壊されたときの効果で《ワルキューレ・ツヴァイト》を出して相手モンスターを破壊したり、《ワルキューレ・ヴリュンヒルデ》を出して戦闘耐性を付与することができます。ただし、ワルキューレカードではないため、《ワルキューレ・エルダ》の効果を活かせなかったり、《ワルキューレ・フィアット》で持ってくることができないのは残念ポイントです。
デッキの構築
ここまでカードの説明をしてきましたが、「どうやってデッキ組んだらええねん」という人も多いと思うので、思いついた型を紹介しておくと、以下の3つのようなパターンがあるかと思います。
- 後攻をとり、《Walkuren Ritt》を全力で引き込んで《時の女神の悪戯》を使っての後攻ワンキルを目指す型
- 《女神スクルドの託宣》など永続魔法3枚を使って攻める型
- 《パーシアスの神域》が永続魔法であることを活かし、カウンター罠を多数入れることで勝ちを狙うパーミッション型
ここでは一番スタンダードな①の構築を紹介します。
デッキレシピ
モンスター 26枚
- ダイナレスラー・パンクラトプス×2
- ワルキューレ・シグルーン
- ワルキューレ・エルダ×2
- ワルキューレ・ヴリュンヒルデ
- ワルキューレ・アルエスト×3
- ワルキューレ・ツヴァイト×2
- ワルキューレ・ドリット×3
- ワルキューレ・フィアット×3
- ワルキューレ・セクスト×3
- オネスト×3
- 増殖するG×3
魔法 14枚
- ワン・フォー・ワン
- サンダー・ボルト
- ハーピィの羽根帚
- 霊子もつれ
- 強欲で金満な壺×3
- 神の居城-ヴァルハラ
- オレイカルコスの結界
- Walkuren Ritt×3
- 時の女神の悪戯×2
エクストラデッキ 15枚(自由枠)
解説
デッキを組む際に考えたことは以下の2つです。
①手札にワルキューレモンスターと《Walkuren Ritt》をいかにして安定してそろえられるか
②相手の高打点モンスターをどう突破するか
①について
理想は、ワルキューレモンスター2体以上(上級モンスター1体以上)、《Walkuren Ritt》の3枚がそろってほしいのでデッキ内のワルキューレモンスターと上級ワルキューレモンスターの比率を上げることにしました。
また後攻をとるため、相手の先行展開を少しでもプラスに変えるために《増殖するG》を採用しています。また、それだけでなく《強欲で金満な壺》も採用して、理想の状況を作ることを目指しやすくしています。ワルキューレはエクストラデッキをほぼ使わないので《強欲で金満な壺》は高相性だと思います。
テーマ内にもドローするカードは《フライアのリンゴ》のみなのでデメリットも気にすることなく採用ができます。
②について
相手の高打点モンスターに対しての対策ですが、突破法としては2つあり、1つは《オネスト》による突破、もう一つは効果による突破です。
手札によっては、《TGワンダーマジシャン》のような準アタッカーほどの攻撃力を持つモンスターさえも突破できないことがあるため、高打点モンスター対策というのは必須になります。
今回効果で除去するために採用したのは、《ダイナレスラー・パンクラトプス》,《サンダー・ボルト》,《霊子もつれ》です。
これらは相手のモンスターを手札1枚で除去できるため、手札消費の激しいワルキューレにとって高相性です。
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まとめ
総じてワルキューレは基本的に《Walkuren Ritt》→《時の女神の悪戯》からのワンキルを基本戦術とするデッキです。
型にもよるとは思いますが、長期戦を得意としないタイプのデッキであるため出来るだけ短期決戦ができるような構築にしましょう。
それでは今回はここらへんで!