墓守デッキ新規入り回し方・大会優勝デッキレシピガチ構築論【遊戯王OCG】
墓守デッキの回し方・大会優勝デッキレシピ構築論をご紹介していきます。
墓守デッキとは「墓守」と名のついたモンスターと「ネクロバレー」「王家の」と名のついた魔法罠カードを使って戦うビートデッキ。メタビート的な戦い方をするのも特徴。
さらに【墓守】テーマはソウルフュージョンで新規カードが登場し強化されました。
そんな墓守デッキの回し方・大会優勝デッキレシピ構築論をご紹介していきます。
墓守デッキの回し方・デッキ構築論
キーカードの《王家の眠り谷ネクロバレー》を中心としたフィールド魔法・永続魔法の維持テーマ
《王家の眠る谷-ネクロバレー》 | |
《王家の眠る谷-ネクロバレー》 フィールド魔法 (1):フィールドの「墓守」モンスターの攻撃力・守備力は500アップする。(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、お互いに墓地のカードを除外できず、墓地のカードへ及ぶ効果は無効化され、適用されない。 |
墓守デッキのキーカードは《王家の眠る谷ネクロバレー》や《ネクロバレーの祭殿》などのフィールド魔法・永続魔法維持するテーマ。
これらのフィールド魔法・永続魔法を維持つしつつ、効果で相手の動きを止めるメタビート的な動き方が特徴。
特に《王家の眠る谷-ネクロバレー》を初手で握る重要性はかなり高い。
《王家の眠る谷-ネクロバレー》は、墓守モンスターの攻守を500アップさせる効果と、墓地除外ができなくなり、墓地のカードへ及ぶ効果が無効化され適用されないという効果を持っている。
《王家の眠る谷ネクロバレー》があれば、お互いに墓地除外ができないので、除外をコストにするようなカードや、除外除去をするカードなどを封じることができる。
昨今だと、墓地除外をするカードなども多いので、それらのカードを封じていくことができる。
さらに、墓地のカードに及ぶ効果が無効化されるということで、《死者蘇生》や《スターダストドラゴン》などの効果は無効化されてしまう。
ただし、《巨大ネズミ》などのように、墓地で発動するけど、墓地に及ばない効果は無効化されないので注意が必要。
詳しくはこちらの記事でも述べてます↓
https://yugiou-djmikun.com/2017/01/29/post-2036/
《王家の眠る谷ネクロバレー》は、自分にもデメリットがあるが、墓守デッキにおいては、致命的というほどでもないので、主に相手の妨害カードとして機能してくれる。
除外デッキや、墓地ソース活用に重点を置いているデッキなどは、このカード1枚で動きが封じられてしまうことも有り得る。
そういうデッキと当たった場合は、かなり強い力を発揮してくれる。
「ネクロバレー」「王家の」カードを使ったメタビート
「墓守」デッキの場合、個々の墓守モンスターのステータスはそこまで高くないが、墓守モンスターと関連がある「ネクロバレー」や「王家の」カードの効果がかなり強い。
主に《ネクロバレーの玉座》《王家の生贄》《ネクロバレーの祭壇》《ネクロバレーの王墓》《ネクロバレーの祭殿》などが採用率も高く強力なカードを持っている。
まずは、《王家の生け贄》は、《王家の眠る谷ネクロバレー》が存在している時に発動でき、お互いの手札のモンスターを全て墓地に捨てるハンデス効果。
こちらが先攻取れれば、最強のハンデスカード。
先行なら自分の手札のモンスターを使用した後にこのカードを発動すれば、相手のカードを中心にハンデスできる。
相手の手札誘発モンスターなども根こそぎ墓地に送れるので、手札にモンスターカードが多い昨今の環境ではとても刺さりやすいカードの1枚。
相手の手札がすべてモンスターカードだったら、先行1ターン目に発動するだけでも最大5枚ハンデスを喰らわすことができる。
次に《ネクロバレーの祭殿》
「墓守」モンスター及び「王家の眠る谷ネクロバレー」が存在する場合に発動できる永続魔法カードで、お互いに「墓守」と名のついたモンスター以外は特殊召喚できなくする、制限付きの《虚無空間》のような効果。
自分デッキが墓守モンスターで統一されているなら、相手だけにこの特殊召喚封じを与えることができる。
ただし「墓守」モンスターもしくは「王家の眠る谷-ネクロバレー」のどちらかでもフィールドがないと発動できない上に、どちらかがフィールドから離れてしまっても、自壊してしまうということで、少し扱いにくいカードでもある。
《サイクロン》や《ハーピィの羽根箒》などの除去カードに加えて、戦闘突破で墓守モンスターがいなくなっても自壊してしまう。《王家の眠る谷ネクロバレー》環境下では500ポイントのバンプアップがあるが、それでもステータスが低いモンスターが出ていると、相手がモンスターを通常召喚して、戦闘突破しようとする恐れがあるので注意が必要。
このように《ネクロバレーの祭殿》自体は完封性が高いカードになるが、フィールド魔法・墓守モンスターの両方を守ることが大切になるのが少し難点。
最後にカウンター罠の《ネクロバレーの王墓》
《ネクロバレーの王墓》も、「墓守」モンスター及び「王家の眠る谷ネクロバレー」が存在する場合に発動できるカードで、効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし破壊するという墓守専用のカウンター罠カード。
《ネクロバレーの祭殿》と同様に発動条件として、「墓守」モンスター及び「王家の眠る谷ネクロバレー」が存在する場合にしか発動できないが、セットしておけば《ネクロバレーの祭殿》や《王家の眠る谷ネクロバレー》を除去しようとする相手カードを止めることができる。
墓守デッキは、永続魔法・フィールド魔法の維持テーマなので、除去カードに弱いという弱点があるので、それを補ってくれる一枚ということになる。
ただし、発動条件が少々厄介なので、3積みをしてしまうと事故になる可能性があるので、1枚〜2枚程度の採用が多い。
最後に《ネクロバレーの神殿》
①効果として「墓守」モンスターと《王家の眠る谷ネクロバレー》が存在する場合に、相手モンスター攻守を500ダウン。②効果として、自分フィールドゾーンにカードがない場合、自分・相手のメインフェイズに手札墓地から《王家の眠る谷ネクロバレー》を発動できる効果。③効果として、相手の効果で破壊され墓地に送られた時に、デッキから同名以外の「ネクロバレー」魔法罠カードをセットできる効果。
②効果は、墓地の《王家の眠る谷ネクロバレー》も発動できるので、ツイツイやハーピィの羽根箒などで除去されても《王家の眠る谷ネクロバレー》使い回すことができる。また相手メインフェイズに発動できるので、相手の死者蘇生などにチェーンして発動することで、それらを無効にすることも可能。
③効果は、相手依存になるが、全体除去でやられた場合も、他のネクロバレーカードを引っ張ってくることもできるので有利。
ただし《王家の眠る谷ネクロバレー》への依存度が高いため、このカード自体は1枚〜2枚程度の採用になるだろう。
墓守デッキのデッキレシピ構築
《インスペクトボーダー》《ライオウ》はメタビ構築は必要
墓守デッキの特徴は、メタビートということで、メタビ鉄板モンスターとして《インスペクトボーダー》《ライオウ》が採用されることが多い。
《インスペクトボーダー》もしくは《ライオウ》通常召喚して、《王家の眠る谷ネクロバレー》を発動しておくだけでも、かなりのロックになる。
墓守モンスターではないので、《ネクロバレーの祭壇》《ネクロバレーの王墓》の発動条件を満たすことができないが、複数枚で起動していくことが求められる「墓守」デッキにおいて、通常召喚して置いておけば、それなりのメタとして機能してくれるのは非常に便利。
こいつらを出しておき、ターンを稼ぎつつ、墓守カードによるロックコンボを作っていくのも良いだろう。
採用率が高い墓守モンスターは?
ほぼほぼ3積みされるのは、手札から捨てるだけで、《王家の眠る谷ネクロバレー》をサーチしてこれる《墓守の司令官》というカード。
他にも、下級モンスターで、サーチとリクルートに対応している《墓守の召喚師》《墓守の使徒》《墓守の偵察者》は採用率も高い。
《墓守の番兵》《墓守の長槍兵》その他の下級モンスターは採用率はあまり高くなく、デッキに入れるとしても、それぞれ入れても1枚のピン刺しされることが多いカードになる。
また、新規カードでもある《墓守の神職》は、
召喚・特殊召喚・反転召喚成功時に墓地の「墓守」モンスターを蘇生できるということで、中盤〜終盤に役に立つカードとして数枚の採用が可能。
上級の墓守モンスターとしては、制圧力が高い《墓守の祈祷師》だったり、
相手フィールドへの突破力を発揮できる《墓守の審神者》だったりが使われることが多い。
いずれにせよ、メタビート中心の戦い方になるので、ステータスが低いカードを無やむに放置するのは危険ということもあり、採用するカードは人それぞれ好みが分かれるだろう。
墓守デッキのEXデッキ構築
墓守モンスターは、基本的には「闇族性・魔法使い族」という種族属性なので、それに見合ったカードが採用される。
闇族性なので、リンクモンスターとしては《見習い魔嬢》などの採用は多い。
下級墓守モンスターは、レベル3・レベル4が中心なので、ランク3エクシーズ・ランク4エクシーズがEXに入ることも多い。
また墓守デッキの新規カードである融合モンスターの《墓守の異能者》
《墓守の異能者》 | |
《墓守の異能者》 融合・効果モンスター・星7/闇属性/魔法使い族/攻2000/守2000 「墓守」モンスター×2 このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードの攻撃力・守備力は、このカードの融合素材としたモンスターの元々のレベルの合計×100アップする。(2):フィールドに「王家の眠る谷-ネクロバレー」が存在する限り、このカード及び自分のフィールドゾーンのカードは効果では破壊されない。(3):自分メインフェイズに発動できる。このターンのエンドフェイズに、デッキから「墓守」モンスター1体または「ネクロバレー」カード1枚を手札に加える。 |
①効果は、素材のレベルの合計分だけ攻撃力をあげる打点強化効果。②効果は、永続効果として、《王家の眠る谷ネクロバレー》が存在する限り、自身&フィールドゾーンのカードを効果破壊から守る永続効果。③効果は、タイムラグがあるがエンドフェイズにデッキから墓守カードもしくはネクロバレーカードをサーチできる効果。
《王家の眠る谷ネクロバレー》を維持することが非常に重要なテーマなので、②効果によって、相手の効果破壊からこのカード&フィールド魔法を守れるのは効果としては強く、打点強化されているので、このカード自体も戦闘突破もされにくい。
エンドフェイズのサーチは少し遅いと感じるが、それでも毎ターン発動できる上に、耐久戦になりやすい墓守デッキにはちょうどいいサーチ効果になる。
《墓守の異能者》の融合召喚には「融合」が必要になるが、魔法使い族なので《円融魔術》を使うことで融合召喚していくことができる。
《円融魔術》は墓地のカードも融合素材にできるので、墓地に行った《墓守の司令官》などのカードを素材に出していくことが可能。
また、《円融魔術》を採用しておくことで、墓地に墓守モンスターが5枚以上になれば、《クインテットマジシャン》の融合召喚も狙っていくことができる。
また、《墓守の霊術師》の登場によって、通常召喚→そのまま融合内含効果を発動という形で、融合召喚を狙っても良いだろう。
このように、エクストラデッキの構築は、リンクモンスターをちょこちょこ採用しつつ、緊急避難用としてのランク3・ランク4エクシーズ。
他には融合召喚を狙っていくために《円融魔術》と《墓守の異能者》と《クインテッドマジシャン》を採用するというのが墓守デッキにおいては多いであろう。
墓守デッキ大会優勝デッキレシピ構築
少し前の大会情報になりますが、実際に大会で優勝している【墓守】デッキのデッキレシピ構築は、罠カード中心のかなりメタビート寄りのデッキ構築をしているのが特徴です。
この当時はまだ《インスペクトボーダー》が未発売でしたので、採用されてませんが《ライオウ》は3積みされています。
【#遊戯王】
7/22に行われた遊戯王公認大会の優勝者は「くしゃの」さんの【墓守】デッキでした!
おめでとうございます! pic.twitter.com/ZVbgYMpPuv— カードラボ八王子店 (@hachiouji_labo) 2017年7月22日
まとめ
今回は、墓守デッキの回し方・優勝デッキレシピ構築論を解説してきました。
墓守デッキは、古くからあるテーマで、遊戯王デュエルリンクスでも一時期活躍していたテーマということもあり、馴染みがあるプレイヤーも多いのではないでしょうか。
そんな墓守デッキも「ソウルフュージョン」で強化され、いっそう、デッキ構築に磨きがかかることでしょう。
メタビート構築としては、《王家の生け贄》や《ネクロバレーの祭殿》などかなり強力なカードがあるので、是非墓守デッキを一度構築してみるのも良いのではないでしょうか。
【関連記事:ソウルフュージョン】
https://yugiou-djmikun.com/2018/07/15/post-10382/