「EM魔術師」デッキ考察。ペンマジ緩和後の大会入賞デッキレシピ構築・回し方【遊戯王】

2019年1月2日

このページは遊戯王7月新制限緩和後における「EM魔術師」デッキの考察記事です。大会優勝デッキレシピ紹介、回し方、組み方のポイントなどを解説するページになります。

「EM魔術師」とは

「EM魔術師」デッキの考察をしていきます。

2017年7月制限改訂で、《EMペンデュラムマジシャン》が準制限カード、《慧眼の魔術師》が制限カードに緩和され、「EM」「魔術師」デッキの間接的な強化となりました。

これによって、《ユニオン格納庫》緩和によって環境復帰した「ABC」デッキと同様に、「EM魔術師」デッキも大会環境などでちょいちょい入賞するようになりました。

というわけで、今回は、ペンマジ慧眼の緩和後の「EM魔術師」デッキについて、考察していきたいと思います。

「EM魔術師」デッキ回し方

「魔術師」の課題について

もともと管理人は「魔術師」デッキが好きで、「ペンデュラムエボリューション」登場してからすぐにデッキ構築をしてちょくちょく大会などでも使用していました。

当時は「十二獣魔術師」デッキでしたが、会局も禁止になってしまい、さらに新マスタールールでペンデュラムの制限が一気に進みました。

それによってかなり弱体化したテーマでもあるのですが、対応しているペンデュラムエクシーズモンスターが強力なこと、そして、ペンデュラムという復活システムを使えば全然戦える強いテーマなのですが、

「魔術師」デッキの課題といえば、序盤のアド回収要素の薄さなんですよね。

ペンデュラムテーマといえば、「メタルフォーゼ」や「EM」デッキのようにP効果を使って、自分のターンで黙々とアドをとっていくイメージがあると思いますが、魔術師Pモンスターは「破壊」が条件なので、その条件を満たさないとP効果を使っていくことができない。

なので初手1ターン目としては《調弦の魔術師》→《星刻の魔術師》→《EMドクロバットジョーカー》でサーチ、このルートくらいしかアドをとる手段がありませんでした。

もちろんターンをまたいだりすれば《星霜のペンデュラムグラフ》《時空のペンデュラムグラフ》《星刻の魔術師》《虹彩の魔術師》《慧眼の魔術師》あたりでアドを回収していくことができますが、初手1ターン目でできることは思ったより少ない。多少環境が低速化しているとはいえ、少し物足りなさを感じるデッキでした。

ただ、今回《EMペンデュラムマジシャン》が2枚の準制限カードに緩和され、これによって「EM」デッキと「魔術師」を組み合わせる構築が増えてきました。

「EM」でアドを作る

この「EM魔術師」デッキにおいて採用されている「EM」モンスターカード

  • 《EMペンデュラムマジシャン》
  • 《EMダグダガーマン》
  • 《EMギタートル》
  • 《EMリザードロー》
  • 《EMドクロバットジョーカー》
  • 《EMセカンドンキー》
  • 《EMオッドアイズディゾルヴァー》

あたりなどで、主にドローやサーチで手札アドを回収していくことをメインに考えたカードがふんだんに採用されている構築です。

で、特に「EM魔術師」デッキにおける序盤でキーカードになるのはやはり《EMペンデュラムマジシャン》。

「EM魔術師」デッキの序盤における回し方の理想としては、

「魔術師」Pをスケール(虹彩の魔術師があると最高)にして、ペンデュラムマジシャンをP召喚から、効果でスケールの魔術師を割り、《EMギタートル》《EMドクロバットジョーカー》をサーチ→さらに「魔術師」の破壊された場合の効果を使っていく。

で、《EMドクロバットジョーカー》通常召喚で《EMリザードロー》サーチ。

《ギタートル》スケールセット、《リザードロー》スケールセットで、リザードロー効果で破壊からドローの一連の流れで2ドロー。

というルートでかなりのアドを回収できる。準構築の魔術師デッキではありえないほどのアド回収ルートを「EM魔術師」デッキは提供してくれている。

で、フィールドには《EMドクロバットジョーカー》と《EMペンデュラムマジシャン》がいるので、ランク4エクシーズで《キングレムリン》や《深淵に潜む者》あたりを出していくことができる。

つまり、序盤はスケールの魔術師を割って、EMでアドをとるという感じのスタイルが強い。

 

新マスタールールにおいては、EXデッキからペンデュラムモンスターを大量展開することができないが、手札アドをとっていけば、手札からペンデュラム召喚していくということができるので、

「EM魔術師」デッキにおいて、手札アドがあることは《コズミックサイクロン》や《ツインツイスター》でスケールを割られた時のリスクヘッジになるだけでなく、手札ペンデュラム召喚という新ルールならではの戦い方が可能になる

しかも、《アカシックマジシャン》や《ミセスレディエント》などのように、リンク2モンスターで自分フィールドにリンクマーカーが伸びているリンクモンスターを「EM魔術師」デッキは採用できるので、

EXデッキからシンクロ・エクシーズ・ペンデュラムを使っていく「EM魔術師」デッキにとってはかなり嬉しくて、伸びたリンクマーカー先にEXデッキからもペンデュラム召喚できる。

 

又、手札によっては《EMオッドアイズディゾルヴァー》を何かしらでサーチしてきて、

効果で特殊召喚、もしくはP召喚から《オッドアイズボルテックスドラゴン》を立てるという制圧展開に持っていくこともできる。

「EM魔術師」デッキは、《リザードロー》《慧眼の魔術師》《ペンデュラムマジシャン》などの破壊効果で、EXデッキにはペンデュラムモンスターが肥えるので、《オッドアイズボルテックスドラゴン》の効果を使って行きやすいというメリットもある。

 

そういう点で、

「EM魔術師」デッキは、従来の魔術師デッキに比べて、かなり展開力そして序盤の安定感を高めることができるデッキ構築になっているようだ。

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まとめ

というわけで今回は「EM魔術師」デッキについて考察してきました。

大会などでも注目され始めていて「メタルフォーゼ」と合わせて現在の環境でも残っている数少ないペンデュラムテーマになりそうですね。

今回はこれで以上です!

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