【遊戯王】「2017年7月以降」新制限環境で強そうなデッキを考察してみる
【最新環境】2017年7月制限改訂以降について
2017年7月以降の制限改訂(リミットレギュレーション)が公式に発表され、「真竜」「十二獣」など環境上位テーマが規制を受けました↓
https://yugiou-djmikun.com/2017/06/14/post-6494/
「新マスタールール」になりリンク召喚・EXモンスターゾーンが新設された新ルール最初の環境である「2017年4月〜6月」というある意味節目の環境が終わろうとしています。
そんな10期はじめの環境(ほとんどが9期の名残でしたが)から3ヶ月後である「2017年7月以降の遊戯王OCG」の環境デッキテーマについて、個人的な予想や所感を踏まえて考察していきたいと思います。
(管理人による個人的な独断と偏見による予想を多く含みます。)
次期環境デッキテーマ候補
「恐竜竜星」デッキ
まずは「恐竜竜星」デッキ。
個人的にこの「恐竜竜星」デッキが環境トップを取ると思っています。
今回の2017年7月の制限改訂(リミットレギュレーション)の規制で《源竜星ボウテンコウ》が規制スルーされました。正直これにはかなり驚きなのですが、2017年4月〜6月の環境で最も大会優勝が多いデッキとして「命削り真竜」「十二獣真竜」「恐竜」の3つのデッキがありました。
その中でも「恐竜」デッキに関しては4月〜5月は「恐竜真竜」が多かったのですが、5月後半から6月にかけて「恐竜竜星」デッキが徐々に増えていきました。
《増殖するg》がメイン採用が減っていたことも幸いしてなのか「恐竜竜星」デッキは場持ちが良くて安定感がありかなり強かった。この5月後半から6月にかけてという環境が成熟した頃に入賞が増えていたこともあって、制限改訂の規制のドラフトに《ボウテンコウ》自体が間に合わなかった説はあります。
まあいずれにせよ《ボウテンコウ》がスルーされたことによって「恐竜竜星」デッキは来期7月以降も環境で姿を見ることになるでしょう。
動きとしては、《ドラゴニックD》《テラフォーミング》が規制されたことによって「ドラD」や《真竜皇リトスアジムD》などからベビケラやプチラノドンを割って、オヴィラプター出してというルートの安定感はかなり落ちたでしょう。
ただ《魂喰いオヴィラプター》1枚から《源竜星ボウテンコウ》に至るルートに関しては依然として使用でき、このルートが確保されている以上いずれにせよかなり安定する。
「命削り真竜」が環境からいなくなると《真竜剣皇マスターP》の壁がなくなるのでその点「恐竜」パワーで押しやすくなるのもあるし、十二獣が規制され《十二獣ヴァイパー》がいなくなったことによって"除外除去"が環境から少なくなるのも追い風だ。さらにいうと7月から準制限カードになる《ブラックホール》に対しても、「竜星」デッキは破壊に対して強い耐性を持っている上、《幻創のミセラサウルス》という解答をテーマ内にもっているのも強い。
そういった意味で、「恐竜竜星」デッキは構築こそ変われど、相対的な立ち位置として「恐竜竜星」デッキは間違いなく環境上位にくるだろう。
デッキタイプとして、「竜星」メインの構築なのか「炎王」を混ぜた構築なのか、どんな構築が上位にくるのか現実点ではわからないですが、今後の動向が注目されそうです。
「WWトリックスター」デッキ
次に「WWトリックスター」デッキ。この「WWトリックスター」デッキも次期時期環境では暴れるのではないかと思っています。2017年7月の制限改訂で《WWアイスベル》などの「WW(ウィンドウィッチ)」が規制されるかと思いましたがこちらもスルー。
これによって実質このデッキへの7月制限改訂の影響はほとんどなく、かねてより環境でもちょくちょく結果を出していた「WWトリックスター」デッキが環境でさらに活躍するようになるでしょう。
ただ打点が低いという弱点に加えて《ボウテンコウ》を超えられない可能性があることもあり、その点「恐竜竜星」デッキが天敵となる可能性があります。
また「命削り真竜」が環境から消えることによって《増殖するg》のメインデッキへの採用も増えて、打点面での補強となっている《クリスタルウィングシンクロドラゴン》や《クリアウィングファストドラゴン》などへのシンクロ展開がしにくくなる可能性は十分にあるのも注意が必要。
ただ、「トリックスター」デッキはアニメテーマでもあり、今後次々と新規カードが登場するでしょうし「サーキットブレイク」には《トリックスターナルキッス》という新たな新規モンスターも登場することが決定しています。
https://yugiou-djmikun.com/2017/06/14/post-6478/
そういった意味でも、長期的にかなり強く環境に残り続けるようなテーマになっていくのではないだろうか。
「セフィラ竜星」
さらに「セフィラ竜星」デッキ。
最近、入賞が増えている「セフィラ」と「竜星」デッキを組み合わせて《ボウテンコウ》を目指していく、いわば「竜星」デッキの派生型のようなデッキです。セフィラ要素を使ってペンデュラム召喚やP効果を使って効果的にシンクロ召喚していきましょうというデッキタイプ。
https://yugiou-djmikun.com/2017/06/04/post-6072/
《EMオッドアイズシンクロン》やペンデュラム召喚を使うことで、1ターン目から《ボウテンコウ》までつなげていきアドをとっていく。ペンデュラムの頼る分多少安定感は落ちるが、その分うまく回った時のパワーや展開力はあり、セフィラカードのカードパワーなどで盤面を強化していくテーマ。
ただし、あまり活躍しすぎるとメタカード《魔封じの芳香》《醒めない悪夢》をサイド・メインデッキへ採用される可能性があるため、いずれにせよ上位に食い込むことは難しいかもしれない。
関連記事タグ:「セフィラ」
「インフェルノイド」
登場当初から常に中堅トップを走っている「インフェルノイド」。
今回の2017年7月制限改訂でも《隣の芝刈》は規制されませんでした。《妖精伝姫-シラユキ》が制限カードになってしまいましたが、最近では1枚構築もずいぶん増えていて、それでも十分に機能するため致命的かと言われるとそうでもない。むしろ《隣の芝刈》が規制されなかっただけよかったという評価になるだろう。
ちょくちょく入賞する「インフェルノイド」自体今後も環境に残り続けるでしょう。
https://yugiou-djmikun.com/2017/06/06/post-6331/
関連記事タグ:「インフェルノイド」
「リンクABC」デッキ
最後に、個人的に期待しているのが「リンクABC」デッキ。
今回の2017年7月制限改訂を受けて、ユニオン格納庫が準制限カードへ緩和されたことによって、ABCデッキが再度環境に戻ってくる可能性もあります。
特に、「ABC」パーツモンスターは「リンク召喚」と非常に相性がよいので今後の環境で「リンクABC」デッキという形で大会でも結果を出してくるかもしれません。管理人も個人的に「ABC召喚獣」というデッキを作っているのでもしよかったらみてください↓
https://yugiou-djmikun.com/2017/05/31/post-6023/
関連記事タグ:「召喚獣」
「星杯」「メタファイズ」などの新規テーマ
7月には「サーキットブレイク」が新作発売され、
8月には「デッキビルドパック-スピリットウォリアー」が新作発売されます。
【オンライン通販予約情報】
7月8日発売『サーキットブレイク』には「メタファイズ」「星杯クローラー」などの新規テーマが登場・強化されます。
その他にも既存テーマの強化カードも多数収録されるでしょうから、これらの新作パックに収録されるカードから環境に影響を与えるデッキが登場する可能性は十分ある(特にサーキットブレイク)でしょう。
新規カードがいかに環境デッキとして活躍するのかはかなり今後の環境に影響を与える要素でしょう。
【今後の遊戯王OCG新作発売スケジュール(2017)】はこちら↓
https://yugiou-djmikun.com/2017/05/01/post-5482/
「命削り真竜」が環境からいなくなることで
遊戯王OCGの「2017年7月以降」の環境がどういったものになるのか非常に楽しみです。
管理人の主観を交えての考察になっていますが、さらに主観的な意見を言わせてもらうと、7月以降は「命削り真竜」デッキが環境から消えることによるデッキ構築への影響がかなり強く出るでしょう。
まずは、手札誘発《増殖するg》がメインデッキに採用できるなることです。
アドバンス召喚を主軸にする「命削り真竜」相手に対して《増殖するg》は腐ることがほとんどでメインデッキへの採用がかなり減っていました。「命削り真竜」が環境から消えるとこの《増殖するg》のメイン採用復帰もかなり増えるでしょう。基本特殊召喚するデッキばかりですからね。なので、特殊召喚メタという本来の多面展開を抑制する力がメインデッキへデフォルトで組み込まれるようになります。
「命削り真竜」が環境にいたことによって、実質恩恵を受けていたのは「恐竜真竜」「真竜竜星」「十二獣真竜」などの特殊召喚テーマですからね。
ですが、今後は対策メタとしての《増殖するg》が基本相手デッキに入っていることを想定してでの回し方になるので、そこに駆け引きや、あえて展開しすぎないということが発生したりする。
「どうせ増g入ってないんでしょ?はい、ボウテンコウ、はいトリシューラ」みたいなことがもうできなくなるんですよね。そういった意味で《増殖するg》がメインデッキに帰ってくるという環境は、やりたい放題ができなくなるという環境でもある。
次に、罠(トラップ)カードの採用が増えること。
「命削り真竜」が消えたことによって《神の通告》《激流葬》などの汎用罠カードが再び採用されるようになるでしょう。
これも実はかなり大きくて、例えば《激流葬》なんて《真竜剣皇マスターP》の前には全く意味がないカードになってしまいますからね。なので《激流葬》は基本的にはメイン採用がされなくなり、それによって十二獣や恐竜が割やりたい放題だったわけです。《神の通告》なんかもそうですね。
《真竜の継承》や《真竜皇の使徒》の脅威がなくなれば再び罠カードの採用も増えて、バックでの妨害や補強がメインになっていくでしょう。前の環境は簡単に割られすぎていたんです。その上で罠耐性を持っていたら、そりゃ罠を入れたくなくなりますよね。
そういった意味で、汎用罠カードの採用が増えていき戦略の読み合いがより深くなるような気もします。
と言った感じで、2017年7月以降「命削り真竜」が環境からいなくなることによるデッキ構築への影響はかなり大きくなることでしょう。
まとめ
「2017年7月以降の新制限」の環境を個人的な視点で考察してみました。
又、新制限適応大会の結果がでたら、いつも通り優勝デッキレシピの紹介・考察をしていきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。