【遊戯王環境】2018年7月新環境で強そうなデッキテーマ考察。今期も先行制圧が主流!
2018年7月の制限改訂(リミットレギュレーション)が判明しました。
環境トップであった「閃刀姫」「魔術師」「ABCワンキル」あたりが規制されましたが、今期の環境は今回のリミットレギュレーションを受けて、どう変わるのでしょうか。
というわけで、今回は2018年7月制限改訂を受けて、今期環境で活躍しそうなテーマを個人的な観点として考察していきたいと思います。
遊戯王OCG「2018年7月環境」で強そうなデッキテーマ
閃刀姫
「閃刀姫」デッキは今期の環境トップの筆頭になるでしょう。
《閃刀姫ホーネットビット》が制限カードになりましたが、ホーネットビットの規制は主に出張パーツとしての性能を規制するレギュレーションで、純構築の閃刀姫デッキのパワーは依然として落ちることないでしょう。
ホーネットビット自体も《閃刀起動エンゲージ》でサーチできるので、依然として、レイ、ホーネットビット、エンゲージの7枚体制で《閃刀姫カガリ》や《閃刀姫シズク》に持っていけるルートを初手で作ることができます。
エンゲージも強いですし、ウィドウアンカー、シャークキャノンによるコントロール奪取。アフターバーナー、ジャミングウェーブの除去、ハーキュリーベースによるカガリシズク回収なども強い。
コントロール系なのに、《ヴァレルソードドラゴン》を使ったワンキル打点を作ることもできるので、かなり強いでしょう。
https://yugiou-djmikun.com/2018/02/28/post-8818/
オルターガイスト
今回オルターガイストデッキは全く規制を受けず一切の弱体化がなかったので、引き続き、次期環境の一角として7月環境でも存在感を出すことでしょう。
閃刀姫も、オルターガイストも先行デッキなので、先行を取れるのかが重要なのもあるでしょうし、2戦目以降対策としてサイドデッキ構築も引き続き重要なポイントになるでしょう。
今期も「オルターガイスト」を見ていくことになると、《レッドリブート》のサイドデッキの採用は必要になりそうですね。
https://yugiou-djmikun.com/2018/01/24/post-8529/
ABCユニオン
次にABCユニオンデッキ。
今回《キャノンソルジャー》《トゥーンキャノンソルジャー》が禁止になったので、ABCバーンワンキルが規制されましたが、依然としてABCパーツは規制対象外だったので、環境に残るでしょう。
特に回収効果でループコンボに使える《A-アサルトコア》の規制がかからなかったこともあり、ABCデッキの展開力は損なわれていません。
またリンク展開に重要な《水晶機巧ハリファイバー》《サモンソーサレス》《ファイアウォールドラゴン》《トロイメア》などの展開系リンクモンスターも規制されていないので、引き続き、リンク展開→パーツ効果でアド確保のぐるぐるをやっていくことができます。
こちらのデッキも先行デッキなので、「閃刀姫」「オルターガイスト」とやり合う時にも、やはり先行が取れるのかが重要になります。
剛鬼リンク
剛鬼デッキは、上記「閃刀姫」「オルターガイスト」「ABCユニオン」3テーマの次点あたりで活躍することでしょう。
剛鬼デッキも、ABCユニオンと同様、リンクモンスターを使ってアドを取っていくリンクテーマでこのデッキも先行デッキになる。
戦士族モンスター2体→イゾルデ→マンジロックリクルートからの《サモンソーサレス》という流れから「トロイメア」などのリンクモンスターを最終ゴールとして展開していくリンク召喚のソリティアテーマです。
《水晶機巧ハリファイバー》《サモンソーサレス》《ファイアウォールドラゴン》「トロイメア」が規制をされなかったこともこのデッキのパワー維持は続く。今期も引き続き環境でも使われることでしょう。
トリックスター
「トリックスター」デッキも今期引き続き結果を残すでしょう。
最近では「閃刀トリックスター」や「機界トリックスター」など、他のテーマなどと組み合わせたデッキがCS大会の上位に入賞するようになった。引き続きバーンによるジリジリ効果ダメージは強力で、新規カードなどで強化も期待できるアニメテーマ。
また今回、《WW-アイスベル》が規制緩和されて無制限カードになったので、昔使われていた「WWトリックスター」デッキなども再度組むことができるかもしれません。
《WW-アイスベル》→《WWグラスベル》→《WWスノウベル》→《WWウィンターベル》→効果破壊耐性付きの《クリスタルウィングシンクロドラゴン》というルートを召喚権無しで展開&1300バーンというのができる。
SPYRAL(スパイラル)
今期、しれっと、《SPYRAL GEAR-ドローン》が準制限カードになったことで、SPYRALデッキも環境テーマに復帰する可能性もあります。
実は、SPYRALデッキは、かなり使用ユーザーが少ないですが、まだまだ環境でも通用するデッキでして、4月環境でも「SPYRAL閃刀姫」デッキとして、ホーネットビットとエンゲージをメインに出張させた「SPYRAL」デッキが何度か入賞したり優勝したりしていました。
《SPYRAL GEAR-ドローン》が準制限カードになったことで、《SPYRAL GEAR-ドローン》と《SPYRALダンディ》からの《SPYRALダブルヘリックス》ルートがより作りやすくなり、SPYRALデッキが再び環境に出てくる可能性もあります。
セフィラ
《ヘビーメタルフォーゼエレクトラム》《アストログラフマジシャン》の規制によってPデッキが全体的に厳しくなったのもありますが、セフィラデッキもまだまだ戦えるでしょう。
「魔術師」デッキがかなり弱体化したことによって、《魔封じの芳香》《醒めない悪夢》などのP対策カードの採用も多少は減ることから、セフィラデッキへのメタが多少軽減される可能性もあるので、その点、魔術師がいた前期よりもセフィラデッキも動きやすいでしょう。
少なくとも《魔封じの芳香》は、オルターガイストに全く刺さらないので、「魔術師」が弱体化したことによって、メイン採用は減るのではないかと予想しています。
最近は、メタルフォーゼと組み合わせた「メタルセフィラ」の入賞も増えてきています。
機界召喚獣
4月環境でも、召喚獣と機界騎士を使った「機界騎士召喚獣」デッキがちょくちょく環境でも使われていました。
また機界騎士(ジャックナイツ)に関しては、壊獣とカグヤを採用した「機界カグヤ」デッキも使われたりしていました。
ジャックナイツやカグヤは後攻に強いので、先行環境において、じゃんけんに勝敗を支配されにくいという利点はあるでしょう。
海皇水精鱗
最後に、使っているユーザー数自体はかなり少ないが、ムーラングレイスとトポロジックガンプラーを使った「海皇水精鱗」デッキの4枚ハンデスはかなり強いです。
「海皇水精鱗」のムーラングレイスなどを使ったハンデスコンボは、主に先行での展開になりますが、海皇水精鱗自体は、もともと後攻デッキ。
今期は先行テーマがほとんどなので、じゃんけんで負けて後攻からでもそこそこ戦えるテーマと言えるのではないでしょうか。
準環境・中堅環境で使われそうなデッキテーマ
その他、準環境・中堅環境で使われそうなテーマをまとめました。
- 魔術師(EM軸・オッドアイズ軸)
- インフェルノイド(芝刈・魔王ノイド・純構築)
- サブテラー
- 彼岸
- シャドール
- 恐竜竜星(恐竜HERO)
- HERO(マスクHERO・シャドールHERO)
- 青眼
- 霊獣
あたりになるでしょうか。主に、インフェルノイドや彼岸あたりは使用ユーザーも多いでしょう。また、規制された「魔術師」が今期はどの程度まで戦えるのか、という点も注目していきたいですね。
【今期の感想】
今期において環境上位を占めるのは、間違いなく「閃刀姫」「オルターガイスト」「ABC」あたりになるでしょう。特に「閃刀姫」の入賞数はかなり多くなるはずです。
今回大幅に規制された「魔術師」デッキはP召喚を起点に多面展開をして一気に8000打点を作ることができるテーマでしたが「オルターガイスト」はワンキル型というよりは、罠とシルキタスを中心としたコントロール系のデッキ。
「ABC」「剛鬼」は、ソリティアワンキルルートに入れれば強いですが、誘発に弱く、展開札が揃わないと事故る可能性もあります。
その点「閃刀姫」はコントロール的な側面も持ちつつ、《ヴァレルソードドラゴン》などを使ったワンキルも使えるデッキテーマで、エンゲージ、レイ、ホーネットビットの7枚は、1枚から展開が可能で、カガリやシズクでアドを取っていけるので、安定性もそこそこありつつかなり強い。
今期は、環境トップの「閃刀姫」を「どう対策するのか」というメタを中心に考えながら、周辺テーマがどこまで「閃刀姫」に食ってかかることができるのか、という点が環境での動向において注目されることになるはずです。
また7月発売「ソウルフュージョン」8月発売「ヒドゥンサモナーズ」9月発売「エクストラパック2018」「アンデットワールド」で収録される新規カード・新規テーマが、今期の環境にどこまで追随できるのか、という点も重要になりそうですね。
まとめ
今期は、魔術師の規制がメインで、閃刀姫、オルターガイスト、ABC、トリックスター、剛鬼あたりは大幅には弱体化しませんでした。
ですが、魔術師の弱体化によって、サイドデッキを中心としたデッキ構築・メタ構築が変わるでしょう。
メインを閃刀姫にみつつ、先行リンク展開をする「ABC」「剛鬼」あたりをどうやってみていくのか、「オルターガイスト」の罠コンボをどう突破するのか、ということが見ていくべき戦略的な焦点になるでしょう。
今期も頑張っていきましょう!