【遊戯王OCG】ハイランダーデッキレシピ構築/戦術/回し方を考察

2019年1月2日

ハイランダーデッキのデッキレシピ構築・戦術回し方について考察していきます。

【ハイランダーデッキ】とは、すべてのカードを1枚ずつしか採用しないデッキのことです。

1枚ずつしか採用しないのでコンボなどがしにくく、定まった戦術がないのも特徴。その分、1枚でカードパワーが高いカードをデッキに入れやすかったり、リミットレギュレーションで制限カードや準制限カードになった場合にも、デッキを崩したり再構築したりする必要ないというメリットがあるデッキです。

また9期以降、1枚で機能する強力なカードが次々に登場して、「ハイランダー」に近い構築でもなかなかのデッキパワーを出せるようになりました。

今回はそんな「ハイランダー」デッキのデッキレシピ構築や戦術などを解説していきます。

ハイランダーデッキのデッキレシピ構築

グッドスタッフ系カードを採用する

グッドスタッフ系カードとは、1枚だけで効果が完結しているカードのことです。遊戯王のデッキ・カードというのは2枚以上で動けるコンボを使うことが多いのですが、グッドスタッフ系のカードは1枚のカードパワーが高いので、その1枚で十分な動きができるカードです。

なので、ハイランダーデッキの場合でも十分に機能するということです。逆に2枚以上のカードを使ってコンボで動くカードを、ハイランダーデッキに採用しようとしても、デッキに各カードが1枚しかないので手札に揃う可能性が低くなってしまいます。

その分、ハイランダーデッキにおいては、グッドスタッフ系のカードをたくさん採用することで初手での事故率というのは極端に少なくすることもできます。

例えば、《トーチゴーレム》などは1枚からリンク召喚を展開することができます。トークンを一気に2体生成できるので、リンク環境においては非常に高いグッドスタッフ系カードとしての有用性は高いカードになるでしょう。

その他にも、《グローアップバルブ》や《ダンディライオン》などの展開補助カードも強いでしょう。これらの展開系モンスターは、リンク召喚と相性が良くて《水晶機巧ハリファイバー》《彼岸の黒天使ケルビーニ》などとも相性が良いです。

他にも、《ライオウ》や《インスペクトボーダー》などのメタビート的な効果を持っているカードなどグッドスタッフモンスターと言えます。1枚出して相手の妨害を図るだけでも、相手の初手次第では相手の動きを止めることができて、相手にやりたい動きをさせないという戦術をとることもできます。

このように、ハイランダーデッキは、1枚しかずつしかデッキに採用しない分、1枚のカードパワーが高いカードを多めに採用することで、そのカードと周辺カードを使った戦術を使って戦っていくことが求められます。

10期ではハイランダーではないですが、【グッドスタッフリンク】デッキというデッキも大会環境で結果を出してます。

カオス軸の構築も多い

「グッドスタッフ系」モンスターの中には闇属性と光属性モンスターが多いのも特徴です。そのため《カオスソルジャー開闢の使者》や《混沌帝龍-終焉の使者》などのカオス要素を配合したデッキも多くあります。

さらに、《カオスソルジャー開闢の使者》や《混沌帝龍-終焉の使者》などのカオスモンスターは攻撃力も高く効果も強力という点も特徴です。

その点ハイランダーデッキは突破力にかけるので、優秀なアタッカーとして機能してくれることになります。グッドスタッフ系モンスターと同様に、1枚から動けるというのもデッキコンセプトともかみ合っています。

他にも《終焉龍カオスエンペラー》《混源龍レヴィオニア》などのカオスモンスターの種類も増えているので1枚ずつでもそこそこ引き込むことができるようになっています。

また、カオスモンスターはレベル8モンスターということで《トレードイン》《アドバンスドロー》《ドラゴン目覚めの旋律》などのサーチカードやドローソースカードへの対応も可能になるのも強みになります。

手札入れ替えをして、必要なモンスターを引っ張ってきたり、墓地を肥やしてカオスモンスターの召喚コストにしたりなどをすることができます。

SR/WW/壊獣/召喚獣/妖精伝姫などを使う構築

【ハイランダー】デッキは、SR(スピードロイド)、WW(ウィンドウィッチ)、壊獣、召喚獣、妖精伝姫などを採用するデッキも多いです。

これらのデッキテーマというのは、手札初手1枚から動くことができるモンスターだということです。

今回は代表例をいくつか紹介します。

《SRベイゴマックス》からは、《SRベイゴマックス》⇒《SRタケトンボーグ》⇒《彼岸の黒天使ケルビーニ》⇒《ダンディライオン》を落としてトークン2体生成⇒リンク4モンスターというおきまりのルートができます。

 

WW(ウィンドウィッチ)は《WWアイスベル》1枚から動けて、《WWアイスベル》⇒《WWグラスベル》リクルート⇒《WWスノウベル》サーチ&特殊召喚⇒レベル7シンクロ⇒《クリスタルウィングシンクロドラゴン》という、召喚権を使わず効果破壊耐性付きのクリスタルウィングを展開することができる。

 

召喚獣は《召喚師アレイスター》1枚から、墓地に素材さえあれば融合召喚することができる。

 

壊獣と妖精伝姫は「壊獣カグヤ」デッキというがあり、相手に送りつけた壊獣を《妖精伝姫カグヤ》を使ってバウンスするというコンボを使ったデッキがある。

このように、新ルール環境での【ハイランダー】デッキの多くは、単体で出張できるようなSR/WW/壊獣/召喚獣/妖精伝姫のようなカードを出張採用するケースも少なくない。

◆関連デッキ考察記事

「WW壊獣カグヤ」デッキ大会優勝。デッキレシピ構築・回し方考察

ハイランダー専用モンスター《影星軌道兵器ハイドランダー》

《影星軌道兵器ハイドランダー》
特殊召喚・効果モンスター/星8/闇属性/機械族/攻3000/守1500
このカードは通常召喚できない。自分の墓地にモンスターが5体以上存在し、それらのモンスターのカード名が全て異なる場合のみ特殊召喚できる。(1):1ターンに1度、自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送って発動できる。自分の墓地のモンスターのカード名が全て異なる場合、フィールドのカードを1枚選んで破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。

遊戯王OCG10期には、ハイランダーデッキ専用モンスターである《影星軌道兵器ハイドランダー》が登場している。

《影星軌道兵器ハイドランダー》は、自分の墓地にモンスターが5体以上存在し、それらのモンスターのカード名が全て異なる場合のみ特殊召喚可能という、ハイランダーデッキなら比較的簡単に出せる召喚条件を持ったモンスター。

攻撃力3000という非常に強力なステータスを持っているので、このカードを単体で出しているだけでも相当強い。

さらに、フリーチェーンでデッキトップ3枚を墓地に送り、自分の墓地のモンスターカードのカード名がすべて異なる場合にフィールドのカード1枚を対象を取らない破壊ができるという非常に強力な効果を持っている。

フリーチェンで発動できる対象を取らない破壊効果なので汎用性も高い。フィールドのカードであれば、自分カードor相手カード、モンスターor魔法罠、表側or裏側 を問わないので、非常に高い除去性能を持っている。

◆関連カード考察記事

「影星軌道兵器ハイドランダー」考察『コードオブザデュエリスト』収録

リンクモンスターはハイランダーにとっては追い風

リンクモンスターは、融合モンスター、シンクロモンスター、エクシーズモンスターに比べて召喚条件が緩く利用することができる。

融合を使ったり、チューナーを用意したり、レベルを揃える必要もないので、パワーカードを使ったモンスターを複数体フィールドに並べて、リンク召喚を連打していくだけでも強力な盤面を作ることができます。

ハイランダーデッキの場合、1枚で強いカードパワーを持つグッドスタッフ系モンスターを多く採用しています。その中でも展開補助効果がある《SRベイゴマックス》《ダンディライオン》《トーチゴーレム》《スケープゴート》などのリンク召喚と相性が良いカードというの採用して、一気にリンク展開をすることができます。

特にリンク3モンスター、リンク4モンスターなどの大型モンスターも次第にカードプールが増えて、強力なモンスターが揃っているので、ハイランダーデッキにとっては使いやすいと言えるでしょう。

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まとめ

今回はハイランダーデッキの構築/戦術をまとめました。

ハイランダーデッキは、1枚で動けるグッドスタッフ系デッキのカードプールが増えれば増えるほど力をデッキになります。

また、禁止カードにならなければ、リミットレギュレーションを気にすることがないので、末長くデッキを楽しむこともできます。

是非、ハイランダーデッキの構築や戦術考察の参考にしていただければと思います。

 

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