【遊戯王OCG】おジャマデッキユニオン軸の回し方・大会優勝ガチデッキレシピ構築論

おジャマユニオン軸デッキとは、レベル2獣族「おジャマ」モンスターと、光属性機械族融合モンスターを使うABCユニオンを組み合わせたデッキ。そのため「おジャマユニオン」「おジャマリンクユニオン」などとも呼ばれている。

遊戯王GXで万城目が扱うテーマということで、2017年11月に発売した「デュエリストパックレジェンドデュエリスト編2」で登場した新規カードによって、同じく万城目が扱う「アームドドラゴン」や「光属性・機械族」と組み合わせたデッキ構築ができるようになった。

そんなおジャマ(ユニオン軸)デッキの新ルール環境下での回し方・大会優勝ガチデッキレシピ構築を解説していきたいと思います。

おジャマデッキ(ユニオン軸)の回し方・展開方法・動き方

「おジャマユニオン構築」によるABCユニオンの大量展開

おジャマユニオンデッキは《おジャマ改造》というカードによって、ユニオンデッキと組み合わせた「おジャマユニオン」デッキという構築というのができる。

《おジャマ改造》
通常魔法
(1):EXデッキの機械族・光属性の融合モンスター1体を相手に見せ、自分の手札・フィールド・墓地の「おジャマ」モンスターを任意の数だけ除外して発動できる。見せたモンスターにカード名が記されている融合素材モンスターを、除外したモンスターの数だけ自分の手札・デッキ・墓地から選んで特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
(2):墓地のこのカードを除外し、除外されている自分の「おジャマ」モンスター3体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。

《おジャマ改造》は、EXデッキの光属性・機械族融合モンスターを見せ、手札・フィールド・墓地の「おジャマ」モンスターを除外した数だけ、その見せたモンスターの素材モンスターを手札・デッキ・墓地から特殊召喚することができるという効果。

そのため、この《おジャマ改造》を使うことで、EXデッキの《ABCドラゴンバスター》を見せて、その素材モンスターである《A-アサルトコア》《B-バスタードレイク》《C-クラッシュワイバーン》を一気に特殊召喚することができる。

おジャマユニオン軸デッキの勝ち筋は、この《おジャマ改造》の効果によって、小粒なおジャマモンスターからユニオンモンスターへの架け橋となって、一気に大型モンスターを大量展開していく回し方になる。

《A-アサルトコア》《B-バスタードレイク》《C-クラッシュワイバーン》をフィールドに出することさえできれば、これらABCパーツをリンク素材にして《ヴァレルロードドラゴン》や《トポロジックボマードラゴン》などの高リンクモンスターにつなげることができる。

ABCパーツはリンク素材として墓地に行った場合にも、効果を発動することができるのでそこでさらに展開をしていくこともできる。

もちろんABCの3枚のパーツが揃えば《ABCドラゴンバスター》を展開できるので非常に強い盤面を作ることができる。

ちなみに、この《おジャマ改造》だが、

一度、正規ルートで《ABCドラゴンバスター》を出せていれば、2枚目以降の《おジャマ改造》では、EXデッキの《AtoZドラゴンバスターキャノン》を相手に見せれば、《ABCドラゴンバスター》を蘇生できるようになるので、制限カードの《ABCドラゴンバスター》を再利用していくことも可能。

このように、おジャマユニオンデッキの場合《おジャマ改造》をうまく発動して、ユニオン展開に持っていくのが強い。

そして、この《おジャマ改造》のポイントは、墓地・手札のおジャマモンスターもコストにできるという点。

そのため、いかにおジャマモンスターをデッキから手札や墓地に引っ張ってくるのかがおジャマユニオンデッキ構築における回し方では重要になってくる。

《おジャマジック》によるおジャマ3体サーチ

《おじゃマジック》の効果を使えば、3枚の「おジャマ」モンスターを手札に揃えることが可能なので、《おジャマ改造》の発動コストを用意することができる。

《おジャマジック》
《おジャマジック》
通常魔法
(1):このカードが手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動する。デッキから「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」を1体ずつ手札に加える。

《おジャマジック》は手札・フィールドから墓地へ送られた場合に「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」の3枚のおジャマモンスターをサーチできる誘発効果を持つ魔法カード。

《おジャマ改造》のコスト補充において、1枚から3枚をサーチできる《おジャマジック》は最強のアド取りカードになる。

《おジャマジック》は、相手のカードの効果によって墓地に行く場合でも当然効果を使えるが、基本的には、自分のカードを使って能動的に《おジャマジック》を墓地におくって、3枚のおジャマを引っ張ってくることを狙っていく

「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」の3枚がサーチできれば、これだけで《おジャマ改造》からABCパーツを展開する分のコストを確保できるので、是非とも《おジャマジック》からの展開を狙っていきたいところ。

《おジャマジック》の活用は《おジャマパーティ》《おジャマッチング》《おジャマカントリー》とのコンボが強い。

《おジャマパーティ》
永続罠
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。デッキから「おジャマ」カード1枚を手札に加え、その後手札を1枚選んで捨てる。(2):自分フィールドの、「アームド・ドラゴン」モンスターまたは機械族・光属性の融合モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の手札・フィールド・墓地の「おジャマ」カード1枚を除外できる。(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。除外されている自分の「おジャマ」モンスターを可能な限り特殊召喚する。
《おジャマッチング》
速攻魔法
(1):手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、「おジャマ」カード1枚を墓地へ送って発動できる。そのカードとカード名が異なる「おジャマ」モンスター1体と「アームド・ドラゴン」モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選んで手札に加える。その後、この効果で手札に加えたモンスター1体を召喚できる。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、除外されている自分の「おジャマ」モンスター3体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
《おジャマ・カントリー》
フィールド魔法
1ターンに1度、手札から「おジャマ」と名のついたカード1枚を墓地へ送る事で、自分の墓地に存在する「おジャマ」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。自分フィールド上に「おジャマ」と名のついたモンスターが表側表示で存在する限り、フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの元々の攻撃力・守備力を入れ替える。

《おジャマパーティ》の活用方法

《おジャマパーティ》は、3つの効果を持っていて、①効果として、自分・相手メインフェイズにデッキから「おジャマ」カードを手札に加え、その後手札を1枚捨てる手札入れ替え効果、②効果として、自分フィールドのアームドドラゴンモンスターもしくは、機械族光属性融合モンスターの戦闘効果破壊の身代わり効果、③効果として、このカードが墓地に送られた時に除外されているおジャマモンスターを可能な限り特殊召喚する効果。

《おジャマジック》を墓地に送る効果は《おジャマパーティ》①効果になる。デッキから加えたカードをそのまま墓地に送ることができるので、実質《おろかな埋葬》的な使い方ができるカードでもある。

《おジャマパーティ》でサーチできるのは「おジャマ」カードであるため、魔法罠カードもサーチ対象になる。なので、《おジャマジック》をサーチして、そのまま墓地に送れば《おジャマジック》の効果で一気にアドを稼ぎことが可能になる。

また、手札に《おジャマ改造》がない場合に《おジャマ改造》をサーチすることができる貴重なカードの1枚になる。

また《おジャマパーティ》から、《おジャマデュオ》を墓地に送ることでも《おジャマデュオ》の②効果を使っていくことが可能。

《おジャマデュオ》
通常罠
(1):相手フィールドに「おジャマトークン」(獣族・光・星2・攻0/守1000)2体を守備表示で特殊召喚する。このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。「おジャマトークン」が破壊された時にそのコントローラーは1体につき300ダメージを受ける(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキからカード名が異なる「おジャマ」モンスター2体を特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

《おジャマデュオ》の②効果は、墓地に送られたターンには発動できないが、墓地除外から、デッキからおジャマモンスター2体を直接リクルートできる起動効果になる。

そのため、《おジャマジック》以外の墓地送りにするカードの候補として使える。このカードを墓地に送っておけば、次のターン以降への布石として展開していくことができるので、状況に合わせて、墓地に送るカードを見極めたいところ。

《おジャマッチング》の活用

《おジャマッチング》は、手札か自分フィールドの「おジャマ」カードを墓地へ送って同名以外の「おジャマ」モンスター1体と「アームド・ドラゴン」モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選んで手札に加えて、その後、この効果で手札に加えたモンスター1体を召喚できる効果を持っている。

《おジャマッチング》の効果で墓地に送ることができるカードも「おジャマカード」なので、手札のおジャマ魔法罠カードも墓地に送れる。なので、手札の《おジャマジック》を墓地におくればそのまま《おジャマジック》の効果が使える上に、おジャマッチングの効果で2枚をサーチできるので、この2枚を絡めることで、かなりのアドをとることができる。

【おジャマッチングとおジャマジック】の展開例

《おジャマッチング》を手札の《おジャマジック》を墓地に送って発動→《おジャマッチング》の効果によって、おジャマモンスターと「アームドドラゴン」モンスターをデッキからサーチ後、加えたカードを召喚。処理後に墓地に送られた《おジャマジック》の効果によって、デッキから「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」「おジャマ・ブラック」をサーチ。

【最終盤面】

  • フィールド:おジャマモンスター1枚
  • 手札:「おジャマモンスター3枚+「アームドドラゴン」モンスター1枚

《おジャマッチング》の効果で、《おジャマレッド》をサーチ&召喚すれば、手札から4体までおジャマモンスターを特殊召喚することができるので、高リンクモンスターなどへとつなげやすくなる。

ただし、召喚成功時に発動する《おジャマレッド》の効果は任意効果で、《おジャマジック》の効果は強制効果なので、チェーン1《おジャマジック》→チェーン2《おジャマレッド》効果という順番に発動する。

そのため、《おジャマレッド》の効果が先に処理されたあと《おジャマジック》の効果でおジャマ3枚を加えるという処理になるので、おジャマジックで加えた3体をおジャマレッドの効果で出していくことができないのは注意が必要になる。

いずれにせよ《おジャマ改造》のコストに必要なおジャマ3体をサーチができる。

おジャマカントリーの活用

《おジャマカントリー》は、手札から「おジャマ」カード1枚を墓地へ送る事で、墓地のおジャマを蘇生できるフィールド魔法カード。

《おジャマカントリー》も手札のおジャマカードを墓地に送ることができるので、《おジャマジック》を墓地に送りアドをとることができる。

ただし、《おジャマカントリー》は《おジャマパーティ》や《おジャマッチング》などのデッキからサーチする効果を持つカードとは違って墓地蘇生効果なので、墓地におジャマモンスターが存在しないと効果を使えないという難点はある。

ただし、フィールド魔法なので、《テラフォーミング》からのサーチ&デッキ圧縮ができる上に、ユニオンデッキに採用されるフィールド魔法である《ユニオン格納庫》を採用することで《盆回し》からのサーチにも対応させることができるので、利点もいくつか存在する。

【おジャマカントリーとおジャマジック】の展開例

手札の《おジャマジック》を墓地へ送ることで《おジャマカントリー》効果発動→《おジャマカントリー》の効果で墓地のおジャマモンスター蘇生→処理後に《おジャマジック》おジャマ3枚サーチ

最終盤面:

  • フィールド:おジャマモンスター1体
  • 手札:おジャマモンスター3枚

このように、おジャマユニオンデッキとは《おジャマ改造》の発動コストになるおジャマモンスターを《おジャマジック》の効果などを使って手札・フィールド・墓地に揃えつつ、おジャマモンスターをトリガーに、ABCユニオンモンスターを展開して、リンクモンスターや《ABCドラゴンバスター》につなげていく回し方をする。

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おジャマ(ユニオン軸)デッキデッキレシピ構築

光属性機械族融合モンスターを採用した「おジャマユニオン軸」の大会優勝デッキレシピ構築を紹介していきます。

実際に、大会優勝・上位入賞しているデッキレシピはこちらです。

多少の差はありますが、基本的にはEXデッキ構築として、《ABCドラゴンバスター》を採用して、それ以外はリンクモンスターで固める構築が多いようです。

リンク召喚と相性が良いことから《スケープゴート》が採用されていたり、光属性を扱うという点から「召喚獣」を採用して、ユニオン格納庫、暴走魔法陣と盆回しを採用する構築も見られます。

いずれにせよ《おジャマ改造》を起点にして、ABCパーツ→リンク展開というルートを作る構築が、爆発力があるデッキにすることができるでしょう。

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まとめ

おジャマユニオン軸デッキは、《おジャマ改造》からのユニオン展開&リンク展開が非常に強いデッキです。コミカルなおジャマモンスターからABCパーツや《ABCドラゴンバスター》などのガチガチ機械族高ステータスモンスターを出していく戦い方が実に面白いです。

また、リンク召喚との相性が良いことから、高リンクモンスターが強化されればされるほど、デッキパワーが上がるデッキテーマでもあります。

新ルールのリンク環境でも十分活躍できるデッキテーマです。

是非、おジャマユニオン軸デッキの構築の参考にしていただければと思います。