【遊戯王】「マスクHERO」大会優勝デッキ考察。回し方・デッキレシピ構築について
「マスクHERO」デッキの考察です。大会優勝デッキレシピ紹介、回し方解説、デッキ構築のポイントなどを紹介しています。
「マスクHERO」デッキとは
「マスクHERO」デッキとは、「E・HERO(エレメンタルヒーロー)」モンスターと「チェンジ」速攻魔法から展開される「M・HERO」という融合モンスターたちのデッキのこと。
ストラクチャーデッキ「ヒーローズストライク」で大幅に強化され、遊戯王アニメGX主人公の十代が扱う「HERO」デッキテーマ。
レベル4モンスターを基軸にしたデッキということもあり、ランク4エクシーズが立てやすいだけでなく《ブリキンギョ》《ゴブリンドバーグ》《召喚僧サモンプリースト》などが採用されているのが特徴。
又、「プレミアムパック2017」で《V・HEROヴァイオン》が、「20thアニバーサリーパック 1st wave」で《E・HEROネオスティネオス》が登場したことによってさらに「HERO」デッキは強化された。主人公テーマということもあり、長くに渡って強化が続くテーマであることが言えるだろう。
2017年には《E・HEROエアーマン》が長く制限カードであったが、準制限カードに緩和されたこともあり「HERO」デッキが事実上の強化にもなっている。
テーマとしてもやることが非常に明確で、扱いやすいテーマでもある。
「マスクHERO」デッキ回し方
「M・HEROダークロウ」を立てる
「マスクHERO」デッキにおけるもっとも強い点はこの《M・HEROダークロウ》にある。
闇属性「M・HERO」モンスターということで、《E・HEROシャドーミスト》《V・HEROヴァイオン》などの闇属性HEROモンスターからマスクチェンジで特殊召喚していくルート。
《M・HEROダークロウ》は2つの効果を持っている。
《M・HEROダークロウ》
融合・効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2400/守1800
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手の墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。
(2):1ターンに1度、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる。相手の手札をランダムに1枚選んで除外する。
《M・HEROダークロウ》①効果は、相手の墓地へ送られるカードは墓地にいかずに除外される効果。
墓地効果や墓地起動によって動くテーマは、環境を始め、昨今の遊戯王のテーマには非常に多く、それらの効果を軒並み対策としていくことができる。単純に立てるだけで制圧モンスターになってくれる。
次に、《M・HEROダークロウ》②効果は、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合に発動できる誘発効果で、相手の手札をランダムに1枚選んで除外する効果。
ドローフェイズ以外でなので、《テラフォーミング》などのサーチカードや、《強欲で貪欲な壺》のようなドローソースの処理後などにも効果が適応される。相手の手札1枚をランダムに除外なので、単純に1枚サーチや、1枚ドローなどでは、相手はアドをとることができない。
なので、この《M・HEROダークロウ》の②効果は、事実上サーチ対策、ドロソ対策になってくれる効果でもある。
現在の環境は、「墓地効果」「サーチ効果」を含むカードが多数存在する。
《マクロコスモス》や《ドロール&ロックバード》などのメタカードが環境でも採用される続ける理由からもわかる通り、墓地封じ、サーチ封じはかなり環境トップメタとして機能する性能と言える。
ランク4エクシーズへのアクセス
「マスクHERO」デッキの回し方におけるもう1つの特徴は、
ランク4エクシーズを立てやすいということだ。
マスクHEROデッキのキーカード《マスクチェンジ》をサーチできる《E・HEROシャドーミスト》の①効果は、特殊召喚に成功した場合に発動する特殊召喚成功によって発動する効果。
そのため、この《E・HEROシャドーミスト》を特殊召喚しやすくするためでも、そして「HERO」モンスターはレベル4モンスターが多いという点でも、
《ブリキンギョ》や《ゴブリンドバーグ》などのレベル4モンスターを特殊召喚する系のモンスターが多く採用されている。
そのため、初手でレベル4モンスターが2体並ぶというケースも少なくない。
そのためそこからランク4エクシーズを作っていくことができるので、先行でも後攻でも立てるだけで強いランク4エクシーズ帯へ容易にアクセスできる。
最近では、先行で立てても強い《泥睡魔獣バグースカ》というカードが登場していることもあり、《M・HEROダークロウ》だけでなく《バグースカ》からも相手デッキをメタっていくこともできるようになった。
相手の動きを封じて、こちらの展開に持っていくことでかっていく「マスクHERO」にとっては、《泥睡魔獣バグースカ》はかなり便利なカードになってくれている。
「オネスティネオス」による打点強化
最後の「マスクHERO」デッキの回し方における強みとして、
《E・HEROオネスティネオス》による打点強化があげられる。
《E・HEROオネスティネオス》
効果モンスター
星7/光属性/戦士族/攻2500/守2000
「E・HERO オネスティ・ネオス」の(1)(2)の効果は
それぞれ1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。
(1):このカードを手札から捨て、フィールドの「HERO」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで2500アップする。
(2):手札から「HERO」モンスター1体を捨てて発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、捨てたモンスターの攻撃力分アップする。
「HERO」デッキは、「HERO」カードをデッキサーチできるカードが豊富。
- 《E・HEROエアーマン》召喚時効果
- 《E-エマージェンシーコール》
- 《V・HEROヴァイオン》→《E・HEROシャドーミスト》墓地に送りそのまま墓地効果、
などなど。《E・HEROオネスティネオス》をデッキから手札に加えてくる手段豊富。
《オネスティネオス》の①効果は手札から捨てることでフィールドの「HERO」モンスター1体の攻撃力を2500もあげる効果がある。
エアーマンからの流れであれば、4300打点、ヴァイオンからであれば3500打点に一気にいたることができる。しかも召喚成功による効果でこの打点が作れるのでアドを失うことがない。
手札1枚からこの打点を簡単に作り出せることは、「マスクHERO」デッキの強みであることは間違いなく、新ルールによってEXモンスターゾーンができたことによって、《M・HEROダークロウ》を出してしまったら、それ以外のEXモンスターを出すことが基本できない。
もともと「HERO」デッキはEXモンスターに頼らない限り、打点が低いテーマでもあり、レベル4を基調にするテーマである分、どうしても大型モンスターへの対処や、キル打点を作る動きに難点がある。
それを打点面で解消してくれる《E・HEROオネスティネオス》の動きは、「マスクHERO」デッキにおいてなくてはならない存在であり、「マスクHERO」デッキと対戦する場合は、その動きに常に注意を払っておく必要がある。
ということで、《E・HEROオネスティネオス》による打点強化が「マスクHERO」デッキにおける回し方の特徴の最後でした。
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まとめ
というわけで簡単ではありますが、今回は「マスクHERO」デッキ大会優勝デッキレシピ考察、回し方紹介などをしてきました。
《マクロコスモス》がかなり刺さる環境になってきているので、今の《M・HEROダークロウ》がかなり優位に立つ環境でもあります。
「マスクHERO」は今後も少しずつ入賞が増えてくるかもしれませんね。
今回はこれで以上です!