巨神竜デッキ考察!大会優勝デッキレシピ構築・回し方・新マスタールール対応
巨神竜デッキとは
巨神竜デッキとは、2016年2月に発売された『ストラクチャーデッキR-巨神竜復活』でカテゴリー化された「レベル7・8」ドラゴン族モンスターを主軸とするテーマ。巨神竜デッキテーマの回し方の特徴は「墓地復活」だ。
切り札の《巨神竜フェルグラント》《アークブレイブドラゴン》などのドラゴンたちは、墓地復活によって効果を発揮する強力なカード。
ストラクにはその他の墓地復活コンボカードなども収録されているが、環境などで使われる巨神竜デッキのパーツは《巨神竜フェルグラント》《アークブレイブドラゴン》の2枚が基本。
2016年2月〜4月頃までの環境で、青眼(ブルーアイズ)デッキと組み合わせた《青眼巨神竜》や、EX封じメタ軸の《純巨神竜》などのデッキが活躍した。
その後、2016年4月に『ザダークイリュージョン』が発売された、2016年5月以降の環境ではあまり姿を見せなかったが、『新マスタールール』が3月25日以降施行されることもあり、墓地復活というEX依存度が低いテーマながらの戦い方が期待される。
巨神竜デッキ回し方
「墓地肥やし」から「墓地蘇生」
《巨神竜フェルグラント》
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2800
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外しこのカードの攻撃力・守備力は、除外したモンスターのレベルまたはランク×100アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、「巨神竜フェルグラント」以外の自分または相手の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
《アークブレイブドラゴン》
効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2400/守2000
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの表側表示の魔法・罠カードを全て除外し、このカードの攻撃力・守備力は、この効果で除外したカードの数×200アップする。
(2):このカードが墓地へ送られた次のターンのスタンバイフェイズに、「アークブレイブドラゴン」以外の自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
上でも説明しましたが、《巨神竜》デッキの回し方は非常にシンプル。
「墓地肥やし」→「墓地蘇生」
という形で、手札・デッキからドラゴン族を墓地に送り、復活効果を使い墓地のドラゴンをフィールドに戻す戦い方になります。
なので、まず墓地にドラゴンがいかないことにははじまらないので、
墓地肥やしになる汎用魔法カード《竜の渓谷》《竜の霊廟》《手札抹殺》《おろかな埋葬》《トレードイン》などはデッキ投入枚数上限まで採用されているのが一般的です。
その後墓地にドラゴンが落ちたら、そいつらを復活させることで起動していきます。墓地に落とすドラゴンは相手フィールドや自分の手札次第ですが、
《巨神竜フェルグラント》や《アークブレイブドラゴン》《白き霊龍》《アモルファージイリテュム》などです。
墓地復活カードとしては、《巨神竜フェルグラント》《アークブレイブドラゴン》のモンスター効果からの蘇生はもちろんのこと、《死者蘇生》《ソウルチャージ》《復活の福音》《リビングデッドの呼び声》などで墓地蘇生をしていきます。
エクストラ使用が基本的に少ないため、
環境トップメタに多用されている、《次元障壁》や《アーティファクトデスサイズ》などのエクストラ封じ対策などに妨害されにくい。というより、エクストラを使用しなくても上級モンスターが墓地からポンポン出てくるからエクストラ封じ下でも、十分戦える。
低速化した環境では戦える素地はあるといえる。
巨神竜デッキ対策・弱点
「手札事故」
巨神竜デッキは「対策という対策」というよりは、弱点目白押しなのが問題。
この巨神竜デッキには「墓地肥やし」「墓地蘇生」の2週類のギミックが採用されている。そのため必然的に、初手でこの2つのコンボカードが揃わないとダメ。「墓地蘇生」カードだけでも、「墓地肥やしカード」だけでもダメ。
両方揃うことではじめて、展開することができる。
百歩譲って「墓地肥やし」カードは、
《アークブレイブドラゴン》を墓地に落とせば、次のターンのスタンバイフェイズに墓地の他のドラゴンを蘇生できるため、場の維持はできる。
しかし「墓地蘇生」カードだけが初手で固まってしまったらマジで何もできない。といって、「墓地蘇生」カードの採用枚数を減らすと展開力に欠けてしまう、というどっちつかずの課題を常に抱えるデッキ構築になるのが特徴。
なるべく安定させるのためにも、汎用魔法罠カードなども採用枚数が限られてしまうので、必然的に事故ると防御力が低くなり、一気に不利になる。
《堕天使》みたいなデッキにも見られる、上級モンスター主軸デッキ特有の手札事故要素を残したままでは、やはり環境上位に食い込むような安定的な勝率は見込めない。
もちろん事故らなければかなり戦えるが、対戦数が多くなる大規模大会では「大数の法則」に従い、対戦しているうちにどこかで事故戦に遭遇する。そのため、どうしてもトーナメント戦で勝ち上がりにくくなる印象がある。
なので《トレードイン》や《強欲で貪欲な壺》などのドロソカードを使い事故率軽減を狙っていくのはデッキ構築においては必須。
《灰流うらら》
チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/アンデット族/攻 0/守1800
「灰流うらら」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その効果を無効にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
- デッキからカードを手札に加える効果
- デッキからモンスターを特殊召喚する効果
- デッキからカードを墓地へ送る効果
『マキシマムクライシス』で登場した汎用手札誘発モンスター。巨神竜デッキ対策としては、デッキから墓地へ送る系のカード効果を無効されてしまう。
巨神竜は展開までの必要なパーツ枚数が多いため、1手を潰されてしまうと、2手目以降が機能しないケースが多い。
そのため、こちらが先行でも手札誘発で飛んでくる《灰流うらら》はかなり天敵。
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『新マスタールール』環境下での巨神竜デッキ
とまあ、手札事故率がなかなか高い巨神竜ですが、『新マスタールール』における「EXゾーン新設」によるEXモンスター制限の悪影響は少なそう。
EXも使うが、シンクロ・エクシーズモンスターをせいぜい1体程度展開するだけなので、そこまでデメリットはない。むしろ、手札事故率が高いため、環境が低速化することは巨神竜デッキは立て直しの可能性が高まるといった意味でも良い傾向。
墓地肥やし→墓地蘇生ギミックで戦えば新環境でもそこそこ戦える可能性もあります。
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